活動報告・レポート
2011年7月24日(日)
片男波海水浴場
夏祭り

高齢者施設の橘寮の夏祭りに参加してきました。橘寮の場所は海南市ですが、毎年、お招きをいたただき参加させてもらっています。今回も元気な皆さんに会うことが出来ました。この中で、お菓子の釣り大会がありましたが、私たちで計画している福祉施設の夏祭りのイベントで採り入れようと話しました。イベントに参加すると毎年新しい取り組みに出会えるので、それを次の機会で活用するようにしています。

参加された皆さん、お疲れ様でした。

片男波海水浴場

先週、和歌山県に接近した大風6号の影響を受け、片男波海水浴場のビーチが酷いことになっています。砂浜の砂が海の家の辺りまで風に吹かれて、店の営業に影響があることや極端な言い方ですが砂浜が減少しているのです。海水浴を楽しむことができなくなっているのです。そのため先週末に80トンもあるブルドーザーを県外から持ってきて砂浜を整地する作業を行っています。ところが砂浜の全てを整地するまでに至っていません。海水浴客の多い土曜日と日曜日の作業は中止していることも原因です。

ところが明日の月曜日、このブルドーザーを解体して帰ってもらうことになっています。 理由は予算がないので、これ以上の整地はできないというものです。信じることができない対応ですが、予算が無いことから作業を中止することは事実のようです。

ここに問題があります。一つは台風被害への対応についてです。突発的な災害に対応することが行政課題として大きな問題になっています。言うまでもなく東日本大震災への対応が遅れていることに対して、国や政府の対応に不信感がある時勢です。突発的な対応に迅速に対応することが危機管理であり行政機関の重要な役割です。台風被害に対応する予算が無いので対応できないというのは行政姿勢として疑問です。危機管理能力が問われる問題です。予算が無いので台風被害に即座に対応できないということが問題なのです。

では大災害発生の時も同じような対応がされると、地元の皆さんは不安感に支配されています。台風被害なので予算が無く、津波被害の場合は予算がつくので安心できるとは誰も思いません。現に東日本で被害にあった県の対応を見ていると、そうなってない現実があります。和歌山県は東南海・南海地震への対応を急いでいる県です。台風被害への対応は、その前段として県民の皆さんに非常時の対応は迅速で任せられると思ってもらえる絶好の機会です。それが対応できていない現状は残念です。

予算が無いので片男波海水浴場の砂浜被害を放置したまま、ブルドーザーを解体して返すという考えは納得性に欠けます。再度、砂浜を整地するためにブルドーザーを呼ぶとしたら、移送費、組み立て費と解体費が、もう一度発生することになります。これを無駄というのです。

突発的な被害に備えた予算がないことは理解できます。でも予算か無いので着手している作業を途中で中止するという考えは理解できないものです。

二つ目の問題点は、片男波海水浴場は県外からのお客さんを迎えることの出来る夏の観光地だということです。和歌山市の海のきれいさを求めて、県外からお客さんが来てくれています。海のきれいさとロケーションはどちらも大切です。台風被害の砂浜で、椰子の木が半分近く砂で埋まっているビーチで安全で遊べると思うでしょうか。観光地の砂浜としての魅力が発揮できるでしょうか。 観光地としての和歌山市を県外のお客さんに伝えるためには、台風被害に即座に対応できていることを訴えるべきです。被害にあった砂浜を放置して置く姿勢は、観光地を抱えている行政機関とは思えません。観光地の安全対策は、これから観光地を売り出すための大切な要素です。そのことに気付かない観光立県和歌山。疑問符がつきます。

片男波海水浴場への対応は明日の月曜日となりますが、メディアからの取材はこの週末もありました。上空からヘリコプターでの撮影もありました。片男波海水浴場の姿を見た全国の方はどう感じたことでしょうか。明日も引き続いてこの問題に対応します。

散歩

経営者Nさんから素敵な言葉をいただきました。散歩のつもりで富士山は登れないという言葉です。富士山に登るつもりなら、最初から富士山に登る気持ち、トレーニング、準備が必要だということです。家を出て散歩のつもりで富士山に向かっても登り切ることは出来ないのです。目指すべきところを念頭に描いて、そこに向けた準備、計画、トレーニングを行う必要があります。

日常においては命懸けのものに遭遇する機会は滅多にありません。そのため散歩に出掛けるような気持ちで仕事に向かっています。それでは大きな仕事は出来ません。散歩に出かけるのか、それとも富士山に登る気持ちがあるのか。それによって日常での取り組みや姿勢は全く違ってきます。

散歩に出掛けるのか。富士山に登るのか。日常の心構えが勝負です。