活動報告・レポート
2011年7月23日(土)
きんでん労組大会
きんでん労組大会

きんでん労組定期大会が開催され、招待をいただき出席いたしました。県下各地の事業所から代議員が参加した大会で、今後2年間の活動方針が議論されました。冒頭、挨拶する機会を頂戴しました。挨拶の主旨は次の通りです。

定期大会のご盛会、誠におめでとうございます。2年間の活動方針を決定する大切な大会ですから、皆さんの活発な論議によって活動方針を樹立されること期待しています。

さて4月10の統一地方選挙では皆様方に多大なご支援をいただきましたこと、深く感謝申し上げます。皆様のお陰で元気に活動をさせてもらっています。そして6月30日に最初の県議会を終えました。ここでは防災やエネルギー問題が議論されました。和歌山県議会において、これだけエネルギー問題が議論されたことは過去にないと思うほどでした。それは、エネルギー問題は国レベルで議論され国家の戦略に基づいた方向性見出すものであり、地方の思惑で左右できるような課題ではなかったからです。

ところが3月11日の大災害における福島第一原子力発電所の事故以降、国レベルの議論から県レベル、市レベルの議論に降りてきました。国で議論して戦略決定をしていた時代を終え、地方でもエネルギーのあり方について議論される時代に突入しているのです。こんな時代に県議会に送り出してもらえていることに感謝しています。地方議会においてはエネルギーに専門的な議員は少ないと思うからです。エネルギー問題を議論していくためには専門知識を有する議員の存在が不可欠ですから、今回、二期目に送り出してもらえたことに意義はあると感じています。早速、6月議会ではエネルギー問題や和歌山県での立地の可能性などが議論されましたが、今後とも同様の議論が交わされると思います。そんな中で活動できることは、社会のインフラを支える仕事をしている私達の思いを議会に伝えることになります。

様々な視点で議論される場所が議会ですから、エネルギー代表として将来に向けた適切な議論をしたいと考えています。皆様からご意見を聞かせてもらえると幸いです。

先日も委員長と1時間程度、エネルギー問題について意見交換を行いました。事象を捉えるだけではなくて、実際に福島第一原子力発電所内で復旧作業を続けている人がいるのです。生命を賭して作業を続けている人たちのことを思うと、批判を続けるだけではいけないと思います。生命を賭けて戦っている人が社会を支えてくれている、そんな方に敬意を示す、そして健闘を祈ることが日本人として大切なことだと思います。外国のメディアは福島で復旧作業に従事している方のことを取り上げてくれました。残念ながらわが国では取り上げられていませんが、わが国エネルギーの基幹部分を支えてくれている人のことを忘れてはならないと思います。

白か黒かの議論ではなくて、将来のエネルギー源をどこに求めるのか。国策の方向転換をするのであれば現実的な議論が必要なことも知っておいて欲しいと思います。そして事故からの復旧とわが国の信頼を守るために仕事をしている人のことも忘れないで、社会の基礎の仕事をしていることに誇りを持って、これからも社会の一翼を担って欲しいと思います。

今日の大会が活発な議論によって成果の大きな大会になることを期待して、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

田辺での挨拶

和歌山県田辺市に移動しました。そこで県政報告をさせてもらいました。主にこの6月県議会での議論された内容の話をしました。言うまでも無く防災とエネルギー問題が議論の主役でした。地方に暮らす私たちにとっても災害対策とエネルギー問題を考える時期に入っています。国に対策を委ねることやエネルギーは国で議論してくれたら良いという時代ではなくなっているのです。県議会でも議論を尽くしています。次の9月議会、12月議会でも議論が交わされると思いますが、皆さんからの意見を聞きながら対応したいと考えています。

課題はエネルギーのベストミックスの中で新エネルギーをどの程度まで増加させていくのか、その議論が求められています。ベストミックスとは原子力、火力、水力発電のバランスを効率的に取り入れながら、費用とエネルギーリスクを分散させることですが、ここに新エネルギーを今までよりも大きな割合で導入していくことが議論されていくと思います。そして原子力の位置づけも再定義されることになりますが、将来の産業界の姿、国際競争力、そして製造業が主力のわが国の産業構造まで踏み込んだ議論が必要になると思います。エネルギー問題は奥の深いもので短絡的に決着を求めるものではないのです。

国レベルから地方レベルに降りてきた課題ですから、私達の意見を県に持ち込み、しっかりと議論を交わしたいと考えています。皆さんからの意見を聞かせてもらえる機会を待っています。

その他
  • 7月31日の集いに関しての打合せを行いました。あと一週間と迫り対応をしているところです。
  • 夜は懇親会を行いました。地元の食材を使用したお店は大繁盛で、多くの方が食の安全性、新鮮さを求めているような気がしました。