活動報告・レポート
2011年7月19日(火)
台風
台風

和歌山県に台風が接近してきました。台風の影響で鉄道はストップ、幹線道路も通行止めの箇所が発生しました。また台風被害に備えて行政機関やインフラ企業は待機体制を整えるなど、見えないところで私達の安全を支えてくれる人がいることを忘れないようにしたいものです。

子どもの頃、台風は10月に到来していました。台風は秋を示す季語のようなものでしたが、最近では夏に到来するものに変化しています。地球温暖化の影響なのかどうか分かりませんが、気象条件は確実に変わっています。大型台風が7月に到来するとは思いもしませんでしたが、私達はそれに備えています。何の被害も無く通り過ぎてくれることを祈っています。

県内の仕事

朝からお客さんをお迎えしました。台風接近の中でしたが、約束通りに来てくれました。和歌山県内での仕事について意見交換を行いました。3月11日の震災以降、和歌山県内での仕事量は減少傾向にあると聞きました。このままでは和歌山県で仕事が出来なくなるという意見でした。和歌山県内で必死に仕事をしている事業者の皆さんの生計が成り立たなくなる事態は避けなければなりません。

特に公共工事に関して意見がありました。公共工事で落札している事業者の所在地を明確にして、請負金額の比率を算出して欲しいとの意見です。落札事業者が和歌山県内なのか県外なのかは直ぐに分かります。そして落札金額で県内と県外事業者の比率を出せば、どれだけの公共工事が県外に流れているのか明確になります。もし和歌山県内の事業者の落札比率が低ければ、県内の仕事が減少していることが分かりますし、県内経済が停滞している理由が浮き彫りになります。

和歌山県は公共工事に頼っている部分が多分にあります。税金を支払ってくれているのは県内事業者です。優遇措置とは言いませんが、県内事業者に配慮する入札制度も検討して欲しいと要望を受けました。和歌山県の税収を増やすためには、県内事業者に仕事が回る必要があります。規則を遵守し良い意味での地域発展につなげたいものです。

ホテル経営

和歌山県内の経済状況は改善されていないことから、ホテル経営も厳しさを増しています。あるホテルでは売上高が低迷していることから、総支配人の人事異動がありました。成果を出せなければ交代するという厳しい世界です。プロセスも大事ですが結果も大事な世界があります。

そしてホテルにとって夏は、サマーバイキングやビアガーデンなど、お客さんに来てもらえる季節です。ところが今年の夏のお客さんの出足、今後の見通しは厳しい状態にあります。東日本大震災の影響、そして和歌山県内の経済情勢からして、夏を謳歌出来るほど事情は良くありません。企業にとって、現在は外に出て交流機会を深められる環境にはないようです。夏のホテルはお客さんの出入りがあるものですが、今年の夏に限って言うとそうはならない見通しがあります。人の交流機会を創造してくれるホテル業界が上向かないと和歌山県の置かれた環境は改善されません。人がまちに出てきて欲しいものです。

経営者との懇談

市内の某企業経営者と懇談する機会をいただきました。厳しい消費環境ですが、この経営者は前向きに捉えています。ここでは、売り上げ増は厳しい環境だから、お客さんが満足を得られるような企画を検討しています。そして当のお客さんは、会社への信頼、個人を信頼しているから、数多くある中でその会社を選んでいるのです。

つまり会社にとって信頼は最も大切にすべき要素です。信頼をなくした会社に仕事が舞い込まなくなることからも明らかです。

経営者にとって大切なことは信頼であり、その信頼は着実な仕事の積み重ねが齎してくれるものです。仕事を積み重ねるということは、企画、準備、そして支払いまで責任を持って処理していることから信頼が積み重なっているのです。

支払いをきっちりとしている会社が信頼される会社なのです。もしある会社が支払いすべき債務の支払いを止めると、その影響は仕事でその会社の下に入っている会社が被害を被ることになるのです。取引相手を困らせることはしてはならないのです。

社会に迷惑を掛けないこと、他人に迷惑を掛けないこと。尊敬する先生の教訓ですが、それを実践できている人は少ないのです。人ができないことをすることが、社会からの信頼に結びつきます。

懇談会

夜は懇談会に参加しました。台風の夜、懇談会を実施して得るものがありました。参加して良かったことと、参加して後悔することを比較すると、参加して良かったと考える人の方が多いと思います。台風の中でしたが、懇談会に参加して得られたものの方が多く、今日の懇談会を企画してくれた皆さんに感謝しています。