活動報告・レポート
2011年6月29日(水)
橋下知事
防災打合せ

朝、議会前に防災対策の打合せを行いました。ひとつは福祉避難所の問題についてです。和歌山市に福祉避難所はゼロだということが判明し、この件に関して関心のある皆さんと意見交換を行っています。福祉避難所の指定がない状況を踏まえて意見をたくさん頂戴しています。要援護者支援は防災の中でも大きな課題ですが、その取り組みがされていなかったことに驚く人が多くいます。そして福祉のまちを目指しているのであれば、生命を守るという最大の課題を怠っていることに対して不信感を感じる人もいます。このような、災害発生時に助けを必要とする皆さんを守るための施策について話し合いました。

また災害発生時に情報伝達の面で威力を発揮するのがコミュニティエフエムです。今回も被災地では、地域内の情報を迅速に伝えられるコミュニティエフエムの存在が不可欠であると言われていますが、和歌山市の場合、十分に防災時の対応に関して体制が整っていないように感じます。

まず和歌山市とコミュニティエフエム局が、防災時の情報連絡体制に関する協定のようなものを締結して非常時に備えることが大切ですが、そんな動きは聞いたことがありません。また日頃から防災意識を高めるための放送も必要だと感じていますが、情報提供がないのか、連携が図れていないのか分かりませんが、今の状況下で必要な情報が少ないように感じます。和歌山市には地元ラジオ局、コミュニティエフエム局に対する情報伝達のしくみを構築して欲しいと思っています。

東日本大震災を受けて、これまでと違った防災対策の姿が見えていないと意見がありました。こんな意見を吸収して議会に持ち込みたいと考えています。

本会議

明日で6月定例会が閉会となります。提案された全ての案件の協議は終了していますが、追加議案として人事案件が提案されました。追加提案されたのは、公安委員や人事委員などの人事案件です。

会派会合で協議して対応を決めました。また議会運営委員会では意見書が提出されています。これらの国への意見書に関しても会派として協議を行っています。

伝言

Nさんから有り難い言葉をいただきました。この世は角を立てたら駄目なことを伝えてくれました。角を立てると物事は進まなくなるので、納得できないことがあっても抑える気持ちを持って対応することを薦めてくれました。

そして国会議員の具体的な例を出して、実るほどに頭を垂れる稲穂の気持ちを持ち続けて欲しいと話してくれました。国政に行くと最初の気持ちを失ってしまう人が大多数で、それが残念だと伝えてくれました。謙虚に、そして稲穂のような態度で人と接することを忘れないで、そのまま活動を続けて欲しいと伝えてくれました。

いつも見てくれている人がいる。そのことを幸せに感じています。

橋下知事
橋下知事

橋下知事の話を聞き、会う機会がありました。橋下知事からは、今年11月下旬が大阪府知事と大阪市長のダブル選挙になることを宣言、そのために大阪府知事を辞職することを明確に伝えてくれました。ダブル選挙にするためには府知事を辞職する必要があります。そして次の大阪都構想に向けてスタートを切る覚悟を聞かせてもらいました。

ただ府知事を辞職して府知事に立候補するのか、大阪市長に立候補するのかは現時点では未決定です。どちらかに立候補すると想いますが、大阪秋の陣になることが決定しました。大阪は元気がある。それを感じさせてくれました。

世の中を動かすためには行動が伴わなければなりません。コメンテーターや評論家、そして井戸端会議で意見を言ったとしても行動を伴わないので、極めて無責任な立場での発言となります。そんな実践を伴わないコメンテーターの批判は気にする必要とないというものです。コメントを発すること、行動している人を批判することは簡単ですが、では自分で「やってみたら」と言われると、やらない人が圧倒的多数です。何故なら、コメンテーターや井戸端会議は言うだけで良いので、極めて無責任で簡単な態度なのです。ところが政治は、言ったことを実現に向かわせる必要があります。言うだけで仕事を完結できるコメンテーターとの大きな違いは、行動するかしないかの差です。その差はきわめて大きいものがあります。行動すると実現に向かいますが、行動しないと実現することはありません。

情報と判断力を駆使して堅い穴をくり抜いて行く作業が政治なのです。コメンテーターや新聞は、「話し合って決定すべきである」だとか、「もっと話し合いの場を持って妥協点を見出せ」などと言います。ところが話し合いだけでは解決できない問題があります。

話し合って、それを形に積み上げて行くのは行政の仕事で、政治は行政が作り上げた案のどれが適切なのか判断するのが仕事です。

大阪都構想も話し合っていたら出来ません。内容を提案して有権者の皆さんの判断を仰ぐこと、それが争点のある選挙なのです。今まで大きな争点のあった地方都市の首長選挙は少ないのです。地域にとって争点の無い選挙は不幸です。

リーダーを自分達で選ぶ機会があること。それが日本にとって必要なことです。

力のあるリーダーの姿がありました。既存の価値観に囚われない発想と行動力はリーダーそのものでした。大阪府に活気があると感じるのは、強いリーダーが率いているからです。日本で初めての市民革命を、大阪で起こしたいとする意欲を伝えてくれました。

暑い夏が過ぎれば、これからの国の行方を左右する大阪秋の陣です。

有識者の方と話したのですが、産業界は危機感を持つ必要があることを伝えてくれました。大阪府が副首都となりアジアに開かれた戦略を構築しないと、産業の空洞化が思っている以上の速度で進展すると話してくれました。それに気づかないようでは、日本の発展はないということです。実業界の方からの意見ですから、聞いて行動するのに値すると思っています。