活動報告・レポート
2011年6月27日(月)
文教委員会
文教委員会

文教委員会が開催され、教育委員会に関する質疑を行いました。私からの質問は次の通りです。

  • 議案第83号の和歌山県立中学校および高等学校設置条例の一部改正に関して。きのくに青雲高校の件です。この統合は青陵高校と陵雲高校の統合であり、定時制と通信制のふたつの高校を一緒にするのです。平成24年度からの統合ですが、この統合問題を議論した経緯があります。それは当局から発言があったように、定時制と通信制を統合することによって相乗効果を高めることは理想ですが、現実はそうならないと思います。私も学校に何度も入りましたが、生徒は学力や人格以外の要素、つまり人付き合いが下手だったり、前の学校でいじめや不登校などがあり、これらの高校に転入してきた生徒がいるのです。デリケートな生徒がいるので、極端な例を話すと、他の生徒と交わりたくない生徒や、定時制と通信制のお互いが顔を合わさないようにして欲しいという要望もある位です。統合に際してはその配慮が必要で、定時制と通信制の教室が重ならないようにするだとか、隣接する全日制の高校と顔を合わさないように正門を南側に設置するだとか、小さな教室や相談室を多く設置するだとかの配慮が必要です。これは以前の文教委員会でも指摘しましたが、難しい問題を含んでいる統合だと認識して進めて欲しいと思います。
    →  きのくに青雲高校の内容については平成24年度統合に向けて協議中です。
  • 高校でゴルフ部として活動している学校はありますか。国体ではゴルフも競技種目となっていることから、わかやま国体に向けて高校生も競技選手として期待していることから、ゴルフ部にも力を入れて欲しいと思います。またハイスクール強化指定校になっている高校はありますか。
    →  熊野高校と私立ですが初芝橋本高校にゴルフ部はあります。ハイスクール指定校に指定している事例はありません。
  • クラブでなくても個人としてゴルフで国体を目指している生徒もいます。支援体制を取って欲しいと要望します。
  • 中学校では柔道や剣道と共にダンスが科目として取り上げられています。柔道などでは有段者が指導していると思いますが、ダンス指導者の育成はどのようになっていますか。また中学校での取り組みと反応はどうなっていますか。
    →  一年生と二年生は全ての生徒が必修となっています。三年生は選択教科としています。ダンス講習は190名の先生に行っています。指導は大阪体育大学の専門の先生に依頼しています。ダンスの科目は創作ダンスとフォークダンスになっています。
  • ヒップポップダンスなどの現代風ダンスはないのですか。生徒の希望があれば検討して欲しいと思います。
    →  要望があれば検討します。

質疑は以上です。

また付託案件の採決を行いました。付託された議案は全て賛成多数で可決され、本会議最終日で決議されることになりました。

フェンシング

フェンシングの女子で平成23年度オリンピック強化指定選手に選ばれたのが、和歌山市出身で日本大学三年生の和田尚子さんです。厳しい練習の合間を縫って、和歌山県庁を訪ねてくれました。副知事とスポーツ課の方々と対談して抱負を語り合いました。

和田さんは和歌山北高校卒業で、フェンシング部に所属していました。大学で更に力を発揮し、本年度のオリンピック強化指定選手となりました。目標は2012年のロンドンオリンピックです。

練習は午前3時間、午後4時間の一日7時間行っています。トップレベルの選手はハードな練習を重ねているのです。練習は東京が主体となっています。それはトレーニング施設が充実していること、優れたコーチがいること、そして何よりも練習相手がいることが要因です。残念ながら地方都市にいると練習相手が存在しないのです。

ナショナルチームクラスの相手になる選手は地方都市にいません。技術を高めるためには強い相手、優れた相手と練習することが不可欠です。弱い相手と戦っていても自分は強くなりません。

これは仕事でも議員でも同じです。会社員は、より高いレベルの仕事を求めないと実力は備わりません。議員も当局と高いレベルで議論しあわないと実力は伸びません。切磋琢磨が私達の実力を伸ばしてくれるのです。

和田さんは21歳ですがこのことを分かっています。優れた選手は、若くして私たちが学ぶべきことを経験しているのです。

そして一年間の内半年は外国を転戦しています。世界選手権を筆頭にした世界大会に参加していかないと実力はつかないのです。練習と実践、その両方を経験しながらオリンピックを目指しています。和田さんはロンドンオリンピックもそうですが、2016年のリオデジャネイロのオリンピックも目指せる場所にいます。

本来であれば2015年のわかやま国体を郷土選手として出場してもらいたいところですが、目標はオリンピックの方ですので、和歌山県を拠点として戻る可能性は低いと言えます。

「オリンピック出場した時の目標は」と尋ねたところ、「金メダルです」と即答でした。目標を明確にしていることもトップ選手の特長です。目標を曖昧にしないで明確に相手に伝えることができます。

そんな資質を持ちあせた和田選手を応援しています。

その他
  • 福祉施設運営に関する協議を行いました。小規模施設と通常施設との違い、そして法改正に伴う新しい福祉施設設置の条件について確認しています。
  • 笑顔研修会を実施。冒頭議会報告をさせてもらいました。この研修会で得るものは多くありました。改めて報告します。
  • ゴルフ練習場の設備機械を製作している会社が和歌山県内にあります。経営者が訪ねてくれ意見交換を行いました。和歌山県にある優良企業で、これからの経営方針について話し合いました。