活動報告・レポート
2011年6月17日(金)
信頼力
信頼力

午前9時、今年の5月末に法人を設立した希望に燃える若手経営者Hさんが訪ねてくれました。「仕事を通じて和歌山県の皆さんに喜んでもらえるように、利益だけを求めないで安価な仕事を多くの人に提供したい」と話してくれました。30歳代前半の年齢での独立ですが、20歳代の時には大変な苦労をしてきた経験から、その言葉で話してくれたのです。

元々会社勤めをしていて独立、将来会社を持つことを目指して個人事務所で仕事をしていました。仕事は順調に推移していたのですが、27歳の時に信頼していた取引先から不渡り手形を掴まされたのです。元請けをしていたHさんですが代金として手形が不渡りになったことから仕事に対する入金はなくなりました。しかしHさんの下に入って仕事をしてくれた人への支払いが残ることになれました。信頼を守ることをしない人であれば、不渡りを食らったので皆さんに支払うお金はないと開き直るところですが、Hさんは違いました。手元にお金が無いため支払期日は過ぎたのですが、半年後に全て支払いを完結させたのです。その半年間の仕事振りを聞くと凄まじいものでした。日中は本来の仕事を行い、仕事を終えた後はアルバイトとしてパチンコ店へ、その後は飲食店、飲食店の仕事がない日は道路工事の現場に立つ仕事を続けたのです。そして仕事を終えて帰宅するのは午前5時ごろ、少し寝てから再び自分の仕事を行ったのです。

奥さんもHさんを支援し続けました。「人に迷惑を掛けたらいけない。何としても支払いを済ませて欲しい。でも健康に気をつけて」と願いながら。半年間、睡眠時間を削って働いて、半年後に取引先の全ての人に支払いを完了させたのです。当時を振り返って「本当に辛い半年でした。でも信頼を得ることを優先させたので、友人や取引先から信頼を得られたのです。その経験があったので、先月末に法人を取得して会社を持つことができたのです」と辛い日を振り返りながら、今の充実振りを話してくれました。

逃げることよりも信頼を優先させたことが、今につながっているのです。逃げたら周囲から信頼を無くすので、それで終わりです。借りたものは返すのは当然のことです。

Hさんは、それ以降も不渡りや貸したお金を返してくれない経験を重ねながらも、自分が支払うべきお金は支払い続け信頼を得ていったのです。

友人達に支えられながら会社を設立したHさん。これからも裏切られ騙されることもあると思いますが、そこには助けてくれる友人が存在しています。信頼力は生きて行く上で欠かせない武器になります。

すり合わせ

午後からは、来週の一般質問に備えて県当局とすり合わせを行いました。今回の一般質問は、エネルギー問題について、防災対策について、そしてみらい医療推進センターの活用について、の三項目を予定しています。これからのエネルギー問題と大災害に備えるための防災対策はどこの地域でも考えるべき課題となっています。国任せでは無くて、私達が考えたいテーマとして取り上げる予定です。

また、みらい医療推進センターの活用については、スポーツ後進県である和歌山県であり続けている理由の一つに全国レベルのト科学的なレーニング施設がなかったことが挙げられます。ようやく和歌山県に誕生した科学的トレーニング施設を活用することがトップアスリートの育成につながるものですから、機能を活かした形での活用を図ることを目指す将来像について議論を行う予定です。

当局に私の考えや思いを伝えたので、週末に質問の作成と必要な答弁について考えを加えていく予定です。

英語教育

小学校で英語教育に関して関係者と協議しました。これは現在和歌山市内の小学校で行っている英語教育を平成24年度にどうつなげて行くのかを話し合ったものです。今まで3年間継続してきた和歌山市独自の英語教育があります。授業の進め方のノウハウやカリキュラム、教材の開発など成果が上がっています。それを平成23年度で終わらせてしまうと、それらの活用が図られなくなります。ノウハウは人に見に付いているものです。この事業を中止すると人がいなくなりますから、この間に培ってきたノウハウは失われます。

カリキュラムは残りますが、ペーパーだけでは新人の先生に伝えることが困難です。人がカリキュラムを通じて、授業の進め方を指導する機会、反省する機会を持つことが授業力を高めてくれます。そして開発した教材も残りますが、授業内容の進展に伴い改善が必要となりますから、維持する方法がないと陳腐化することになります。

つまり英語教育の進め方を3年間積み上げてきた経験を途切れさすこと無く、次年度以降も継続させて欲しいのです。

小学校の英語教育を推し進めるための方策について協議する時間を確保できました。

高校PTA役員懇談会

夜は高校のPTA役員懇談会に出席しました。PTAの役員に就任したことによって、この会に出席いたしました。校長先生を初めとする先生方、そしてPTA会長以下、保護者代表の皆さんとで教育や学校運営について意見交換を図る機会となりました。

今回は平成22年度の役員と平成23年度の役員が一緒の懇談会でありも、引き継ぐ機会となりました。前年度役員の皆さん、お疲れ様でした。そして新年度の役員の皆さんとご一緒させていただくことになります。充実した1年になりますように。