活動報告・レポート
2011年6月10日(金)
役所の仕事
役所の仕事

地域の皆さんの要望と役所の考え方にズレが生じる場合があります。それを修正して行くのも役割の一つです。地域の方にとって地域での重要な課題解決を望むのに対して、役所は市全体のことを考えて公平な判断をしようとすることから、ズレが生じるものがあります。つまり特定の地域の便益を図ることで他の地域が知らないうちに不利益を被ることを防ぎたいからです。知らないうちに不利益を受けていることが分かると、役所に対する不信になります。ひとつのことを不信に思うと、他のことも同じように不信に思うものです。

役所の仕事は公平公正である必要がありますから、判断の価値観を全体の便益を図ることにもっていくのは当然の帰結です。ところが現実社会の課題はそうはいかないことが多いです。理想だけで物事が進むのであればそれで良いのですが、そうなることは殆どありません。むしろ余りにも理想を追求しすぎると、そうならないことが多いのです。大体の場合、理想とは個人のものであって、全ての人が望むとは限らないのです。社会が望んでいる理想であれば現実に向かうのですが、個人の理想が社会全体の理想と一致していないと現実のものとはなりません。政治家の掲げる理想は、多くの人の意見を統合したものであり、社会が描いている理想と近いので実現することが期待できるのです。

さて自治会単位の場合、地域の意見を代表しているので役所との交渉は個人の場合よりも期待できます。それでも制約条件があり、それを解すのは簡単ではありません。役所は市全体が仕事のフィールドであり、市民の皆さんの公共的な財産を預かっている関係から、細かな部分まで規程があります。それを自治会が望む方向で解釈する作業が大変なのです。つまり当該自治会以外の市民の皆さんが納得できる形を取る必要があるからです。

そんな地域の課題に関して市役所で協議しました。課題はあるものの前向きに対応してくれたことに感謝しています。後は価値判断に委ねられるのですが、自治会の利益が市全体の利益、地域の活性化や活動の活発化、市が収益を得られるなどにつながると善処されると思います。課題を解決するに際しても、誰が関わるかで結論が異なります。気持ちよく話し合いができる皆さんと課題解決型の仕事がしたいものです。

自治会打合せ

地元自治会の今月の課題について自治会長と話し合いました。カーブミラーの設置、防犯灯の設置について、認定外道路の問題について、そして電柱敷地料の扱いについて、自治会内の狭隘道路の問題について、粗大ゴミ対策、防災対策、そして市報の配布についてなどの会員からの意見に対して進捗状況と解決が図れたものの確認をしていきました。

本当に多くの課題がありますが、一つずつ解決に向けた動きをしたいと考えて対応しています。

英語表現

早期に英語をモノにしたいと考えている経営者の方と英語を教えているプロの経営者と協議しました。英語の感覚を教えてもらいました。日本人の感覚と違うところが多くて、日本的な発想で英語を組み立てると分からなくなることを知りました。ポイントは沢山ありますが、イメージを大切にすべきことが重要です。ホテルに宿泊して、隣の部屋の人が騒がしい場合にホテルのフロントに依頼する会話をイメージするとします。

誰が、どこの、どんな状態かということを単語で並べます。その次に自分が望んでいることを並べます。別の部屋に変えて欲しいと思うなら、それを並べると良いのです。ここで大切なことは目的を明確に描くことです。目的がないと言葉にならないのです。騒がしいという状態を表すだけでは会話が続きません。騒がしいのでどうして欲しいのかを伝える必要があるのです。

重要なことは目的があることです。仕事でも同じで目的があるから仕事が進むのです。目的がない仕事はする必要が無いので進まないのです。英語は目的を明確に描くことで話が組み立てられます。それは日本語で考えたら良いのです。生活でも仕事でも、その行為や状態を打ち破るための目的を明確にすることが重要事項です。

目的のない行動、目的のない仕事、目的のない言葉は、自分の価値観の中ではあり得ないのです。相手に目的を伝えること。社会に目的達成を呼び掛けることが私達のすべきことです。英語でも日本語で考えても同じです。ただ日本語は目的がはっきりしていない表現が多いので、仕事の目的地点が不明瞭となる傾向にありますし、日本語を英語に置き換えるイメージが沸かないのです。

英語で話すイメージを描くだけでも上達しそうな気持ちになりました。

懇親会

夕方からは懇親会に参加しました。相手をしてくれたのは経営者と元和歌山県の幹部のお二人でした。二人からは貴重な人生経験に基づいた教訓を授けてくれました。行政を相手にする場合、一つのことにプロになることが大切だと教えてくれました。知識のある職員さん、優秀な職員さんは大勢います。議員として、知識があり優秀な職員さんと議論をするためには、間口を広げては太刀打ちできないのです。得意分野を一つに絞って議論を挑むことです。「この議員はこの分野は強いのでしっかりと回答しなければならない」と思わせる必要があるのです。知識や情報量で負けている場合、現場を知り不足分を補足して議論すべきです。或いは専門知識を有している場合、そこを追求していく姿勢を持ちたいものです。

一般質問では知事や部長は腹を括って答弁に立っています。腹を括った相手に対抗するには、こちらも本気で腹を括る必要があります。議論の勝敗は、どちらが本気になっているかどうかで決着します。その気持ちを持って対抗していきたいと再認識しました。

但し知識だけを増やして、実務をしていないのに知識ばかり増えて行く議員も問題です。そんな議員は職員さんから信頼されないようです。

その他
  • 地域の津波対策に関して、新たな避難場所の確保について協議しました。ただ新たな避難場所が突然出現する訳ではないので、既存の公的施設の活用などを検討する必要があります。複数の公的施設の活用について前向きな議論ができました。
  • 介護認定として、新たに要介護1級を受けた人が受けられる介護サービスについて話し合いました。またどの施設が良いのかも話し合いました。
  • お礼の連絡をいただきました。先日、ある問題に関して対応させていただきました。その後も継続して県など関係機関と問題解決に向けて対応しているところです。ところが国の法律から変更する必要がある問題であり簡単には進展しません。そのことを含めて途中報告しています。そのことに対して「議員さんって、こんなに深く継続的に対応してくれるとは思いませんでした。驚いています」と意見をいただきました。
    その言葉に対して感謝しています。自分の思った言葉で気持ちを伝えてくれることが嬉しいのです。