活動報告・レポート
2011年5月26日(木)
南龍会
懇談

とても元気な活動をしているのが女性経営者のKさんです。先日はタイに講演へ行き、帰ってから東京、名古屋、大阪の三大都市で講演活動を行ってきたところです。休日もなく仕事に駆け回っています。滅多に会うことができないのですが、今日は時間を確保でき懇談することができました。これから新しい事業所を開設して行く予定があり、まだまだ事業展開を検討していると聞きました。休むことなく継続的な事業発展につなげようとしています。

残念ながら和歌山県での事業計画はありません。和歌山県でも仕事をして見たいと話しながらも「和歌山での仕事は難しいです」と答えてくれました。その理由は、熱く関わってくれる人がいないこと、まず批判から入り協力してくれる人が増えないことなどが原因だと聞きました。一番厳しい設立時の協力体制が取れないことから進出は残念したようです。そのため事業展開用として購入していた事務所を売却する方針であることも知りました。全国に元気を送り込んでくれているKさんの姿が和歌山市内で見ることが出来ないのは残念です。

そして事業以外でも社会貢献活動に力を注いで出ます。朝6時からの倫理を学ぶ研究会に参加したり、基金を設立して孤児院の子どもの支援もしています。私の存在を和歌山における窓口として頼ってくれていることに感謝しながら、これからの活躍をお祈りしています。

懇談2

警備会社を経営している方と懇談しました。仕事が東北地方に集約していることから、和歌山市内での仕事が減少していると聞きました。そのため仕事量が激減し、会社経営は厳しいようです。既に会社経費を見直しコストダウンを図っていますし、人件費も抑えていることから、これ以上削減する経費はなくなっています。仕事を獲得するためには単価を下げる必要がありますが、これ以上の下げ圧力には耐えられない状況になっているようです。それは全体の仕事が減少していることから適切な競争にならないで、体力のある会社が単価を下げて仕事を得ていることも要因です。

公共工事、中でも道路工事が減少していることから、本年度の見通しは厳しいのです。それでも従業員さんの生活を支えているのが会社ですから、仕事を受注するための営業活動を続けていますが、明るい状況には至っていないと話してくれました。そして学校を卒業した子どもさんも、大阪で就職をしていることから和歌山県には戻らなくなっています。「和歌山県に戻りたかったけれど仕事がない」という理由です。現在もこの先も厳しい状況が続くことを予感させられる話でした。この状況を立て直すのはタフな仕事ですが、再生に向けた取り組みを県と協議していきます。

南龍会

南龍会を拡大した懇談会を開催しました。約30人が集まって、これからの和歌山県発展について懇談しました。関西でも今年の夏は電力が不足することが予想されています。経済基盤を支える電力エネルギーが不足する事態になれば、わが国産業界は大変なことになります。今直ぐの代替エネルギーはありませんから、現実を見据えながら将来の再生可能エネルギーの導入を図るという視点が必要です。しかし現状はそうなっていません。代替エネルギー導入計画や条件が整備されていないのに、現実を否定する動きがあります。世論は現実の生活が成立している土台を知らされないで、表面的な論調で導かれる傾向にあります。土台を壊して現代社会が成り立たないのですが、きれいな場面だけを見ている私達は、生活を支えてくれている人やしくみのことを知らな過ぎるのです。

例えば、家庭のゴミはどう処理されているのか。道路に捨てた空き缶やペットボトルはどう処理されているのか。医療用廃棄物の処理はどうなっているのか。電気はどのようにして作られているのか。など知らないことが多くあります。今まではそれを知らなくても生活できていました。これからもそうだと思いますが、社会のしくみを知った上で、生活に必要なものとそうでないものを自分の判断で仕分けられるようにしたいものです。