和歌山市内のボーイスカウトの指導者の方と懇談しました。今年の活動について話を聞かせてもらいました。7月の研修のお手伝いをすることになっていますが、それ以外の活動と最近の子ども達の気質についてまで話が及びました。
少ども達を成長させるためには、野外活動の泊数を増やすことが必要だそうです。勿論、ボーイスカウトの活動の基本は野外活動にあります。キャンプでの共同生活を通じて社会生活を学んでいきます。そして生きて行くために絶対に必要なものとして、食事を確保し作ることや寝る場所を確保することなどを学びます。近年の文化的生活の中で忘れてしまっているけれど、生きる力を学ぶことが出来るのが野外活動であり、そのための泊数を増やすことで成長曲線を上昇させることになるのです。
経験は人を成長させるように野外活動は少年達を成長させてくれるのです。但し、流行のオートキャンプ場での野外活動では成果が現れにくいのです。炊事場、トイレ、シャワー設備などが整っているキャンプ場では生きるための活動が出来ないのです。自分達でテントを張る場所を決めて生きるためのテントを設営し、食べるための準備を行い、そして穴を掘るなどしてトイレを作ります。食と住を自分達で作ることが生きるための基本なのです。食べるための準備、これは水の確保もそうです。加えてトイレの設置が野外生活においては重要なことだと聞いて、人が行きるための基本は、食べることとトイレであることを改めて知ることになりました。
子どもの頃からこれらの経験を積んでおくことで、生きる力が備わるのです。そんな成長曲線を描くための話し合いは楽しいものでした。成長が感じられる取り組みや仕事に携わると、自分も一緒に成長できるのです。ボーイスカウトの指導者も、子どもの成長に応じて毎年のように成長しているのです。大人の成長速度は子どものそれと比べて伸びは鈍いと思いますが、それでも成長し続けられることが生きていることなのです。
夏に向かって、少年が大人になるための野外活動の季節に入ろうとしています。
自然環境の整っている和歌山県を再生可能エネルギーの拠点にして欲しいと依頼がありました。依頼者からは、「残りの人生を和歌山県が再生するために尽くしたい。今の和歌山県が元気になるためには、他の地域に先んじて再生可能エネルギーの県土づくりを目指すべきです」と提言してくれました。太陽光や風力、バイオマス、メタンハイドレードの活用に加えて、海洋温度差発電についても紹介してくれました。詳細はこれから調査しますが、九州や高知県で研究が進められていると聞きました。
現実的には、現在利用されているエネルギーと再生可能エネルギーを組み合わせた発電方式で社会の合意を得ることが肝要です。一足飛びに、産業を担っている現在の発電方法を止めて、その大部分を再生可能エネルギーに切り替えることは不可能です。そうかと言って再生可能エネルギーの将来の可能性を否定することもできません。既存と未来のエネルギーの選択肢を組み合わせることで、安定したエネルギーの確保と産業の基盤形成が図れるのです。そして再生可能エネルギーは即座に完成するものではありませんし、研究開発の投資も必要となります。
「100歳まで生きて、この先のエネルギーの姿を見守りたい」と希望を持って将来を話してくれました。
福島第一原子力発電所の事故の影響もあり、中国から日本への観光客が減少しています。今日の打合せでは、今年一杯は来ないようだと聞きました。日本全体が観光地として不適切だと思われるのは心外ですから、外国から日本の現状の理解を得られるような取り組みを協議しました。
和歌山県にも来てもらいたいと考えているのですが、具体的に成果が上がるような取り組みになっているのかどうか、関係者の話を聞くと不明なところです。和歌山県に来てもらえるようなしくみについても話し合いました。
夜は懇談会に参加したところ、魂の入った意見交換になりました。
人とは何か、約束とは何か、信頼とは何かという思いテーマが出されました。現代社会は悲しいことに、友人関係や約束や信頼よりもお金を優先させる考えを持っている人がいるのです。人を信じて仕事をしてきた結果、約束を反古されたり信頼を裏切られることもあります。約束を果たさない行いは人のすることではありません。
ですが神様は人間の行いを見ているのです。良くあるのが、言った言わないの話です。その真実は本人が一番良く知っているのです。自分の心が知っていることは神様が知っていることなのです。自分が自分を信じているように、私達は相手からも自分が信頼されるような行いをすべきです。人との約束を果たすことが信頼を得るために必要なことであり、それが無いと生きていけないのです。自分の心に嘘をついて生きていても信頼はなく、信頼されないで生きていることは社会的には死んでいるのと同じです。