活動報告・レポート
2011年5月22日(日)
第62回全国植樹祭2011
第62回全国植樹祭2011
第62回全国植樹祭2011

田辺市新庄総合公園において、第62回全国植樹祭2011が開催されました。午前8時にロビーに集合して会場に向かいました。10時20分からの式典の約2時間近く前に会場入りして待機していました。途中、雨が降ったのですが、不思議なことに天皇皇后両陛下が到着される直前に雨は降り止みました。雨が降ると恵みと雨と解釈できますし、雨がやむと式典成功のために止んでくれたと解釈できます。つまり置かれた状況は変えようの無い事実ですから、それを良い方向に解釈することで心が明るくなります。両陛下の御行為であれば誰でも善意に解釈できるのですから、日頃から自分に向かってくる事象に対して善意に解釈する気持ちを持ち合わせておきたいものです。

和歌山県が木の国であることの意義、そして緑の郷土を未来につなげることを式典では訴えてくれました。この約2時間の式典のためにどれだけ多くの時間を費やしたのか分かりませんが、植樹祭を支えてくれた全ての皆さんに心から感謝の気持ちを贈りたいと思います。式典はスタッフ全員の力を結集することで成功に導くことができます。恐らく1年以上の時間を費やして、この日を迎えていると思います。その仕事の成果が実った一日でもありました。参加した人に喜んでもらえる、心に残る式典となる。それがスタッフの喜びであり感激なのです。

奇しくも、この植樹祭の会場となった新庄総合公園は、ジャパンエキスポ南紀熊野体験博1999のメイン会場でした。あれから12年の歳月が流れています。開会式の前日まで打合せをしていたことを思い出します。雨対策もそうしでしたし、全てが順調に進んで当たり前と評価されるのです。一つでも不具合があると問題として対処を求められますから、心配事は極力取り除く作業を前日まで行ったものです。今日の式典に迎えるに際して、昨日はスタッフ全員で最後の打合せを夜遅くまで実施していたと思います。その見えない苦労があって本日を迎えられているのです。

南紀熊野体験博開会式には秋篠宮殿下がご来場されました。今日と同じように緊張感のある式典でした。スタッフとして走り回っていた私が、今回は参加者として植樹祭に来られることは幸運という表現以外に考えられない出来事です。スタッフの気持ちが分かりますし、雨が降ってきた時の震えるような緊張感と、雨が止んで欲しいと祈るような気持ちも分かります。その万人の祈りが通じて素晴らしい式典となりました。

両陛下が会場で滞在された時間は約1時間ですが、参加した全ての人の心に刻まれた1時間となりました。全てが順調に、不具合無く式典が進行できたことがそれを証明しています。順調に進行した陰には、準備に携わったスタッフの大きな苦労と喜びがあります。

そんな思いも感じ取りながら舞台を楽しませてもらいました。天皇皇后両陛下のお手植えとお手蒔きされた緑が大きく成長して、30年後の和歌山県の象徴として光を浴びている姿が想像できます。そし同じ時間、同じ会場で参加した全員が植えた緑も、同じように大きく成長している姿が見えています。30年後の和歌山県を支えてくれるのは、会場で歌って元気を持ってきてくれた子ども達、そして今も和歌山県で育っている全ての子ども達です。未来はこれから育つ生命を持った緑に託されました。この緑の成長と同じように、太陽と温かい感謝の気持ちを浴びて成長して欲しいものです。

未来に向けた和歌山県での植樹祭が終了しました。「緑の神話 今 そして未来へ 紀州木の国から」の大会スローガンにあるように、未来の扉は全ての人に開かれています。未来を育てるのは私達なのです。

フラメンコライブ

森久美子先生が主宰するフラメンコアカデミア ラ・ダンサアンダルシアがプロデュースしたフラメンコライブに行ってきました。スタジオが熱気に包まれ、今までもそうでしたが、また違う魅力を感じました。今日は熱気と言う言葉が似合いました。寒気を覚えるほどの熱気というものが存在しました。飛び散る汗、そして激しく身体で表現している感情。激しさが増すほど、会場の熱気を感じない張り詰めた空気になっていきます。今日の舞台は和歌山、京都、東京、そしてスペインからの出演者が登場したのですが、それぞれ違った表現力がありました。和歌山のフラメンコは明るさと太陽のような輝きがありました。スペインのそれとは違う優しい太陽のような感覚です。踊りの中に相手を包み込むような感覚があります。対してスペインのフラメンコは情熱を煽るような太陽です。もっと激しく私にぶつかって来い、求めて来いというような踊りでした。

この違いがとても良いのです。それぞれに違う表現力を持っていることが、一緒の舞台に立つ理由なのです。輝く太陽のような皆さんのフラメンコを楽しみました。