活動報告・レポート
2011年5月7日(土)
避難所
信頼度

午前中、事務所へ複数のお客さんが訪ねてくれました。一人の方は市内の会社経営者です。多くの人と接している経験から、人との関わり方についてヒントをいただきました。

世の中には口の上手い人が多いので、相手の言うことをそのまま信用することなく、一旦聞いた上で複数人の意見を聞いて判断することを勧めてくれました。ビジネスなら話の内容、相手の人物評価と信頼度の調査、そして誰からの紹介であるのかも重要です。地方都市においては、複数の人から相手の人物像を聞くと信頼度が分かります。信頼度の高い人の話は、詳しい資料などを要求して検討することも可能ですが、信頼度の低い人からの話はビジネスの発展性がないので話を進めないことです。信頼度の低い人に素晴らしい仕事の依頼が行くことはありません。

そして誰から紹介を受けるのかも重要です。信頼度の高い人から紹介される相手とは話が出来ますが、そうでない人からの紹介であれば、早急に深入りすることは危険です。正直で良い世界に生きている人と仕事を進める時間を大切にしなければ、信憑性の低い話に私たちの大切な時間を費やすのは無駄なことです。

再スタートの方法

また別の人からは、仕事で失敗して負債を抱えた経験談を聞きました。個人で1億円を超える借金を抱えてしまい、自分の会社を閉じたそうです。ゼロ以下からのスタートを切り、周囲の協力を得て再び立ち直っています。立ち直れた要因は、新聞配達など借金返済のために複数の仕事を行い、借金に充当していったからです。自分の生活を抑え、借金返済を第一に考えてアルバイトも行ったのです。

この人は、仕事をすればお金は入ってくるけれども、信用を回復させるためには借金を返済する以外に方法はないと覚悟を決めたからです。その覚悟があったことから、親兄弟の支援も受けて見事完済したのです。その結果、再び会社を興してビジネスに挑戦する用意をしています。

そして、友人から借りたお金の返済は何よりも優先させています。金融機関からの借金よりも友人への返済を優先させたのです。その結果が信頼回復であり、再び挑戦するための舞台に友人が立たせてくれたのです。そんな再びスタートすることの話を聞かせてもらいました。どの世界でも同じです。社会からの信頼と友人を大切にすることは、仕事をする上で何よりも大切なことなのです。信頼があれば社会も友人も助けてくれますが、信頼がなければ社会も友人も離れていきます。借金から立ち直る過程で、人間としての真価が分かります。

避難所

大災害発生時は行政機関に頼っていては生命を守れないことの話がありました。自らの生命は自らと地域社会で守ること、つまり自助と共助の考え方をすることが大切なのです。古典的な考え方ですが、大災害から生命を守るために必要なことは不変です。

東日本大震災を受けて、国や県、そして市が私たちを守ってくれる対策を講じてくれることに期待する空気があります。守れなければ国や地方自治体の責任と考える人もいるようですが、そうではありません。生命は自分で守るべきなのです。そして自分で守れない災害弱者に対しては動ける人が共助の考え方で、まず守るべきです。行政機関からの支援の期待はその後のことになります。

そして地域で暮らす私たちと地域に存在している会社との連携も共助の視点から大切なことです。例えば自治会と当該自治会内の会社との間で、災害発生時の避難施設として避難できるような契約を締結すること。そして締結した両者で防災連絡協議会を設立して、定期的に会合を持ち信頼関係と情報交換を行うような取り組みを行うことも、共助の方法です。今日の会社経営者との話し合いでは、会社敷地内に倉庫を設置して自治会の備蓄品を置けば良いことや、災害発生時の訓練にも協力することなどにも及びました。

公園はあくまでも第一次避難所であり、避難場所となり得るのは設備が整った施設のある場所です。広い敷地、厨房などが整っている会社と、非常時に避難場所として活用できる契約を締結できることは地域として歓迎すべきことです。早速、自治会と協議をしたいと考えています。

その他

今日も多くの皆さんと話し合うことが出来ました。Oさんとは定期的な連絡会開催についして話し合いました。Kさんからは、小さな支援の集まりをたくさん作ることを教えてもらいました。高校の同窓会長のN会長からは全体の同窓会についての話を、高校時代の同級生のY君からは同窓会開催の話を伺いました。

Oさんからは、見えないものに価値があることを共通の認識とした上で、地方都市においては、見えないものに価値を見つけてもらうことの難しさと、ではどうすれば価値を付けてくれるかを話し合いました。