和歌山市の沿岸部の海抜が低く、津波発生時の対策が必要です。沿岸部に位置している施設を訪ねました。3月11日の大津波警報発令時には、職場を離れて非難をしたと聞きました。日頃から津波発生時の避難訓練を実施していることから、従業員の皆さんが訓練の成果を発揮したようです。
このように職場全体で避難訓練をしている組織は、災害発生時の非難は出来るのですが、意識をしていない場合、災害発生時に適切な行動を起こすことは出来ないのです。緊急時は日頃が大切であることが分かります。
このような話し合いをした後の朝礼では、和歌山県の防災対策に付いて説明をしました。地域の防災力を高めるためには日頃から防災意識を持つこと、そして訓練をしていることが大切です。日頃は何も感じない、何の訓練もしていないのでは、非常時に混乱することになります。日常が大切であることは何事においても共通していることです。困った時の神頼みは通用しないのです。
葵会役員会で挨拶をさせてもらいましたる。役員会の冒頭に県政報告をさせていただきました。地域の安全を守ることが県の役割であり、議員が果たすべき課題です。地域力を高めるために価値観が共通している皆さんの力をお借りしたいことをお願いしました。
また政治には強さと優しさが必要です。思いやりの気持ちを持つことが議員の資質の一つだと思います。今現実のものとして繰り広げられている災害を教訓として、強くそして思いやりを持った行動をしたいと考えていることを伝えました。
知人のお見舞いに伺いました。本当にお世話になっている方で、入院していることを知り、駆け付けました。幸い病室では元気で、しかも今日午後から退院することが決定していると聞いて安心しました。そして病室では苦労話を聞かせてもらいました。大変なご苦労をして生き抜いていることを知りました。私達の両親の世代は、何もなかった時代を生きてきています。苦労は並大抵のことではなかったと思いますし、その苦労からきている強さと優しさを持ち合わせています。そんな気概を伝えてくれました。
この精神があれば、この精神を伝えていけば日本は大丈夫です。お見舞いに伺って、逆に病気に負けない強さを見せてもらいました。日本人は素晴らしい精神を持っています。そして人のために役立つことが価値のあることを知っています。世界に日本が持つ価値を伝えられたら、素晴らしい世界になります。そんな第一歩を踏み出そうとしている空気を感じました。戦後、素晴らしい復興を果たした先輩がいることは心強いものです。私達も負けられません。強さと優しさを持った人によって復興を果たしたいものです。
午後2時からミニ集会を実施しました。会場は事務所で設定したところ、会場いっぱいの皆さんに集まってもらいました。幹事役を引き受けてくれたOさんとTさんに心から感謝しています。約1時間の議会報告をした後、意見交換も行いました。議会報告では東日本大震災への和歌山県としての対応、被災者の皆さんの受け入れに際しての考え方、そして東南海・南海地震への備えなどについて話をしました。防災対策は地域として最優先させるべき課題です。ただハード面での整備には、予算、年月、他の施策として兼ね合いから限界があります。残念ながら、ハード面で完全に津波対策を行えることはありません。それよりも津波が発生した時の情報の迅速さ正確さ、そして伝達する速度と体制の問題を整理すること。そして冷静で的確な避難行動を取れるしくみを整えておくことが必要です。
このことを中心に報告を行いました。皆さんに地域として取り組むべき防災対策を伝えられたと感じています。
出された質問は次の通りです。
- 若い人の投票率上げるために取り組んでいることは何ですか。
- 第二阪和道路の建設計画はどうなっていますか。
- 和歌山市では片男波のアートキューブが避難施設になっていますが、津波の場合の避難施設としては適切ではないと思いますが、如何でしょうか。
- 夢と希望を与えてくれた「はやぶさ」の展示会が実現できたことについて。
以上のような質問をいただき、全て回答させてもらいました。集まってくれた皆さんと、貴重な意見交換ができたことに感謝しています。
参議院議員の藤原正司議員が事務所を訪問してくれました。藤原議員からは、東日本大震災の現状を話してもらいました。報道されているよりも現実は厳しい状態になっていることを知りました。報道されている現場はマスコミが入れる現場であり、マスコミが入れない現場の実態は直視できないことを知りました。
地震のエネルギー量だけを比較すると東日本大震災は阪神淡路大震災180倍ものエネルギーを受けています。単純に比較できませんが、私達の想像を超えたものであることは確かです。想像を超えた状態からまちを再生させることは容易ではありませんが、オール日本の力で乗り越えたいと思います。
貴重な話を伺う機会となりました。藤原議員は関西空港から和歌山市に入ってくれて、そのまま関西空港から東京に戻りました。訪問し激励をしてくれたことに関して心からお礼申し上げます。ありがとうございました。
午後7時からは集会を持ちました。皆さんには和歌山県としての防災対策について話をさせてもらいました。また大災害発生時に何故、統一地方選が必要なのかについても説明を加えました。概要は次の通りです。
民主主義において、民意を反映できるしくみを崩すことはできません。選挙は有権者の意思を表示できる大切な機会です。非常時だからと言って、一番大切な民主主義のルールを変更させることは危険です。もし国家が統一地方選の施行を止めてしまうとすれば、国家権力が私達にとって最も大切な民意を反映させる機会を奪うことになります。国家権力を監視し歯止めを掛けているのが憲法であり議会制度です。議会は投票を通じて有権者の意思が現れたものです。災害への対応は絶対的に必要なもので緊急性のあるものですが、選挙は防災対策を初めとする地方政治を推し進める上で欠かせない制度です。
任期が切れているのに任期を延長させることは民意を反映させた議会とは言えません。直接的、または強い間接性を持った被害を受けている地域以外は、統一地方選を実施すべきだと考えています。
本日も訪問活動を継続しました。皆さんの意思を聞くためには欠かせない活動であると認識しています。非常時に備えて、防災服を着用した議員活動をして欲しいという意見があります。そんな声を大切にしたいと考えています。
Eさん夫婦からも災害への対応、福祉政策への要望を伺いました。またKさんからは「何故か来てくれる予感がしていました」と歓迎を受けました。大歓迎をしてくれたことに、とても感謝しています。
会っていただいた皆さんに感謝とお礼を述べさせて下さい。ありがとうございました。