朝、市内の商店街を訪ねました。お客さんの入りが少し寂しい感じがありましたが、元気な笑顔で迎えてくれました。「応援するよ」という声を嬉しく感じました。シャツターが降りている商店街を再生したいと思う気持ちは同じですが、何を実行すればお客さんが戻るのかは分かりません。一度郊外に出てしまったお客さんを戻すことは容易ではありません。元気な顔を笑顔に戻したいと願っています。

続いてT社を訪ねました。多くの候補者が挨拶に来ていることを話してくれました。今まで来たことのない候補者も来ていることが、今回の選挙がかなり厳しいことを示しています。さて話題は東日本大災害になりました。わが国最大規模の津波被害の状況を見る度に無力感を感じます。何が出来るのか考えても、結局、何も出来ないことを感じています。祈ること、願うことが全てだとしたら寂しいことですが、今は人間の力を信じるだけです。

頑張れ日本、頑張れ東北。小さなエールを送りました。

さて40年間、会社を経営者してきた人は、「振り返ると40年の間に何を達成できたのか分からないのです。何を残せたのかも分かりません。40年という時間、経営してきたけれども、これから何を達成すべきか分かりません。その時は懸命に働いてきたのですが形のあるものになっていないことに気付いています」と話してくれました。

思うに、どれだけ働いても形のあるものを残すことは難しいのです。その時に達成感は感じたとしても、大きな改革を実行した感覚は感じられない思いは分かります。流れを変えるような仕事を仕上げることは簡単ではありません。会社を変えたとしても社会を変えることは難しいのです。人として社会を変えるほどの仕事をしたいものですが、社会には高い壁が存在しています。壁とは取り巻く空気ですから、取り払うことは難しいことです。

見えないものの力は大きく、見える形に変化させて対応する必要があります。見える形にするだけでも大変ですが、仕事や人の気持ちを見える姿にしてから対応することも大変です。

40年間経営してきた経験を持ってしても、達成した実感を味わえないのです。それでも達成感を得るために、今日も明日も活動を続けています。

間もなく卒業する学生と懇談しました。地元、和歌山市内で仕事をしたいと希望してくれています。大半が県外に就職していると聞きましたから、一人でも地元に残ってくれることは歓迎です。若い人が働ける職場があること、それを作り出すことが政治家の役割の一つです。雇用機会を増大させなければ、明日の和歌山県はありません。若い人と話をすると未来を創ることの大切さが分かります。

午後も訪問活動を続けました。Mさんは休憩時間を割いてご夫婦で会ってくれました。仕事を増やして欲しいと要望をいただきました。Nさんとは災害発生時のコミュニティエフエムの役割について話し合いました。災害発生時は、携帯電話が不通になったり、有線の電子機器はインフラが切断されると情報が取れないことから、地域の情報を素早く、そしてきめ細かく把握できるコミュニティエフエムが最も優れたアイテムであることで一致しました。エフエムバナナは防災エフエムの機能を持っていますから、和歌山市の皆さんにその役割を知って欲しいものです。

S社では、従業員の皆さんのメンタルヘルスが課題であることを話し合いました。会社として従業員は宝物ですから精神衛生上の対策が必要です。そんなお手伝いができることを喜んでいます。

大変お忙しい中、午後7時から8時30分まで、Sさんの自宅でミニ集会を開催しました。多くの皆さんに集まってもらったことを感謝しています。本当に膝を突き合わせて熱心に聴いてくれました。私からは災害対策、東日本大災害への和歌山県の対応、そして企業誘致を中心に説明しました。

要望としては、高齢社会に備えて地域にコミュニティバスを運行して欲しいこと。和歌山県から県外に出る高速道路の区間が細かすぎるため、割引の恩恵に預かれていない問題があること。学生の大部分が県外に就職していることから食い止める方策が必要なこと、などがありました。

最近の明るい話題は、「はやぶさ」が和歌山市にやってきたことだと話を伺いました。「はやぶさ」がフォルテワジマに来たことは奇跡で、誇らしい取り組みだったと評価をいただきました。宇宙に近い県、和歌山県を仕掛けたことに期待してくれています。宇宙を通じた、この後の防災対策、子ども達への教育にも期待してくれています。

意見として「今まで政治家の話を聴いてきたけれど、一番良かったので応援します」、「分かり易い話でした。行動することが政治であることが分かりました。過去と同じ選択肢では和歌山県が変わらないことが理解できました」、「和歌山県を変えるには政治家を変える必要があります。信頼できる人が見つかりました」、「もっと早く出会っていたらと思います。あなたを今まで知らなかったことが残念です」という意見をいただきました。評価してくれたことに感謝しています。