活動報告・レポート
2011年3月11日(金)
東日本大地震
東日本大地震

皆さんのところへの訪問活動を行いました。ところが東日本大地震が発生したことから、夕方からの活動を中断しました。和歌山市内にも大津波警報が発令されたため、非常時に備えました。事務所でお手伝いに入ってくれている皆さんにも自宅に引き上げていただき、その他の活動も見合わせました。

訪問させてもらったのは福祉施設責任者、中古自動車販売会社、クリーニング店、自動車販売会社などでした。クリーニング店の様子がいつもと違っていました。それは津波に対応するために、お客さんから預かっている仕上がったクリーニングを二階に上げていたからです。店頭に商品が無かつたので、普段と違って感じたのです。和歌山市にも大津波警報が発令されていることから、お客さんから預かっている商品を守るために二階に持っていったのです。自分のことよりもお客さま本意の対応です。そのことを聞いて、経営者として素晴らしい心構えであることに震えました。自分のことよりも、大切な相手のことを思った行動をするのは簡単ではありません。それが自然に出来ていることが素晴らしいのです。この気持ちはお客さんに、そして地域の皆さんに伝わると思います。

また中古自動車の業界は厳しくなっています。お客さんの望む価格で中古車を仕入れられないからです。商品価格は安くないのにお客さんが希望する価格は定価しているのです。そのため中古車店舗では在庫を抱えないで、希望額を聞いて仕入れているのですが、お客さんが希望する値段で仕入れることは困難な状況だそうです。

いつもは数多く在庫を持っているガレージですが、空きスペースがありました。早く商品が動いて欲しい、そんな気持ちが伝わってきました。

夕方4時からの集会の始まる前に情報が入りました。集まってくれた皆さんにご挨拶をした後、詳細を入手、以降の活動を中止したものです。

映像で見ただけですが、津波の破壊力の凄さ、そして大災害の恐ろしさを実感しました。そして被災された皆さんが無事に救出されることを、そして被害が収まることを心から祈りました。人が暮らしているまちが跡形もなくなることは想像もできません。そんな事態が発生したことに驚きました。非常時の政府の対応、地元の危機管理体制について迅速に対処してくれることを願っています。

和歌山県でも非常対策本部を設置して事態を見守りました。私も午後5時過ぎに紀ノ川の河口に赴き、津波が襲ってこないか確認しました。紀ノ川河口流域では非常用の警報が鳴らされ緊張感が充満していました。薄暗い空と沈んだ河口が怖さを感じさせました。

3メートルの津波が押し寄せると情報がありましたが、幸い、紀ノ川の河口が逆流することはありませんでした。しかし和歌山市内も非常事態に陥りました。夕方からの道路の渋滞は異常で、幹線道路が動かない道路事情になりました。都市は災害に弱いことが分かります。「災害に強いまちづくり」と簡単に言うことがありますが、実際は簡単なことではありません。極論ですが、100パーセントの対策はあり得ないのです。想定した事態を超越した津波の被害です。完璧な対策は出来ない事態に対応することの難しさと、非常時に対応する程度を決定することが難しいのです。どこまで対応しても完璧にならないのが防災対策です。それに備えることの難しさを実感しているところです。

集会

本日は夜のミニ集会を計画していました。災害が発生した当日ですが、既にミニ集会に参加する予定の皆さんが集まってくれていたためミニ集会を実施しました。大変な事態の中ですが、集まってくれた皆さんに感謝しています。

集会では、集まった若い力を結集させて県政を変えて行くことを話し合いました。有権者として政治参加していなかったことが今の状態を作り出しています。これから和歌山県で暮らし、そして仕事をしていく若い人が政治に無関心では駄目なのです。政治的意思決定の場面に自分達の代表者がいないことは、自分達の主張が反映されないことを示しています。

自分達で和歌山県を担う覚悟を見せたいことを伝えました。