活動報告・レポート
2011年3月1日(火)
一般質問最終日
朝礼

広告会社の朝礼に参加しました。一ヶ月に一度の全体朝礼に快く招いてくれたものです。人のつながりの大切が分かります。本来であれば全体朝礼の機会を調整してくれるものではないのですが、特別の機会を設けてくれました。和歌山県を広報で売り出すこと、そして営業力が必要なことの話をさせてもらいましたが、広報力と営業力が和歌山県に必要なものです。幸い広報と営業の仕事経験がありますから、この会社のことは良く分かります。県政と共に発展していけることを楽しみにしています。

一般質問最終日

一般質問最終日を迎えました。今日の一般質問は感動的でした。引退する議員から最後の一般質問があり、その質問は涙ものでした。

通算30年以上の議員生活を過ごしてきた先輩議員は「30年の議員生活はアッという間でした。その間、一体仕事ができたのか、できなかったのか判りません。何の仕事をしたのか結果が判らないのです」という感想がありました。その言葉の意味は良く分かります。議員のとして仕事の成果を求められることがありますが、一人で全てを実行できるものではないので、自分の成果と言えるのかどうかは難しいところです。公共の道路や橋を指して「私がやったものです」と言う人がいますが、事情を分かっている人にとっては「何を言っているのだろう」となります。首長であれば言うことができますが、一人の議員として発言はできません。

例えば、名古屋市長のように市民税減税を訴えることができるのは首長だけなのです。一人の議員が公約として市民税減税を掲げても出来るものではないのです。仮に地方税減税を掲げたら応援に行くと言われたとしても、それを公約として掲げることはできないのです。一人の力ではできないからです。議員の公約として掲げるとしたら「市民税減税を議会で提言します」という表現になります。

このように税金や高速道路、橋梁の架け替えなどの問題は大きな判断が必要となりますから、議員の公約としては大き過ぎるのです。勿論、議員の過半数から賛成する旨の同意を得て公約にして、それが実行できるものであれば言うことは可能ですが、選挙前に同意が得られるとは限りません。

この議会で引退する先輩議員が、「議員として何の仕事が出来たのか判らない」という迷いの言葉の重みを感じました。それでもその人柄から、全力で県政発展のために尽くしてきたことは間違いありません。走り続けて残るものがありますが、それが県政の発展に役立っているのかの判断は自分ではできないのです。

やがて訪れる引退の時期。議員生活の最後を迎える瞬間の寂しさや達成感の凄さを感じるものでした。一つのことが終わる瞬間の凄さを目の当たりにしたことは、大きな財産となります。一つが終わり、そしてその次のものが、そこまで来ています。県政と言うよりも、全ての人間社会の出来事は無常にも繰り返されていきます。そして無常観から人は心を学び、発展していくのです。

涙の溢れた平成23年3月のさよなら議会は、春を前にして人の心を清くしてくれます。常に繰り返されているさよならの言葉は、私達の心が汚れそうになった時に、清めてくれるために訪れてくれるのです。別れの言葉は素直になります。そして素直に自分の心を認めた時に、人はまた一つ成長しているのです。その清らかな瞬間に立ち会えたことで、また成長できたと感じています。

先輩議員の皆さんの長い間の議員生活。本当にお疲れ様でした。300回の県議会定例会を超えてこれからも歴史は刻まれます。

懇談の機会

本日開業した福祉施設を訪れました。責任者とスタッフ、そして入居されている皆さんが温かく迎えてくれました。暖かい雰囲気の福祉施設で、皆さんが心から大歓迎してくれました。

それは笑顔で分かります。笑顔で出迎えてくれると幸せになります。また行きたいという気持ちになるからです。帰る時に帰りにくくなるような空気を感じることがあります。それは居心地が良いからです。また来たいと思えるような場所と環境を作りたいものです。それは人を幸せにしてくれます。関わっている人が幸せになれば、自分の下に幸せが訪れます。

ミニ集会

地元の皆さんをお迎えして事務所においてミニ集会を開催しました。夕方の大切な時間を割いて参加してくれたことを感謝しています。話は県議会の役割、議員の存在が何故必要なのか、そして地域の発展が市の発展の基礎となり、和歌山市を発展させることが和歌山県の発展につながることを訴えました。私達の活動が地方自治体の基礎となっているのです。

約20人の皆さんと意見交換ができたことは嬉しいことでした。意見交換の機会は以外と少なく、これを契機として定期的に実施したいと考えています。「迫力がありました」、「議員の役割を分かり易く話してくれたので親しみを感じました」などの感想をいただきました。言葉のプレゼントが嬉しい贈り物です。

ミニ集会2

小中学校の時代の同級生が事務所に集まってくれました。「今まで真面目な話を聞いたことがないので、是非とも聞かせて欲しい」と要望があり、事務所に来てくれたのです。

15歳の春にそれぞれの道に分かれてから34年が経過しました。元同級生がクラス会で再会したのが30年ぶりのことでしたから、長いブランクを超えて再び集うようになっています。一度つながったこのご縁は、生涯続くと思います。

15歳の子ども達が49歳になっている現実がここにあります。15歳の子どもが社長になり、公務員になり、飲食店経営者になり、そして政治家になっているのです。人の将来は本当に分からないものです。自分の思い描いた将来の場所に立っている人は少ないと思います。子どもの頃の夢がそのまま実現している人は少ないと思います。

幸い、私達の時代は和歌山市内にも仕事があり、ここで生活ができています。これからの子どもは、そうはいかないと思います。働く場所が限られていることや、一度県外に出てしまうと帰ってくる会社がないことなどが原因です。和歌山県で生活している親子が一緒に暮らせる時間は限られています。18歳までの時間が親子で暮らせる時間になることが多いのです。

そんな幸せな時間を18歳で終わらせないで、もっと続けられるようにすることが政治家の仕事です。政治とは家族が、そして私達が幸せになることです。幸せになれない地域は政治が良くないことを示して今います。小さな幸せを感じられる場所があることが幸せなのです。

私達の子どもが和歌山県内で仕事ができて、この場所で生活できるような環境を作り出したいと思います。長い時間を必要としますが、それを達成できるようにしないと政治家は何をしているのか分かりません。49歳の私達に残された活動時間は短いのです。これからの10年で達成しなければ、ここでいる存在価値はありません。60歳を超えてから何かをしようと考えているようなら、何も達成できないと思います。今することを実行することで明日が訪れます。今日怠けていて明日が素晴らしいものになることはありません。

「片桐君は私たちの星です」と嬉しいことを言ってくれました。星になれるように時代を駆け抜けたいと考えています。