午前は二箇所の会社をお邪魔して朝礼で挨拶をさせていただきました。昨日の大雪で大変お忙しい中でしたが、対応してもらえたことに感謝しています。雇用と経済対策に関する意見が多く、まずは景気優先の考え方を示しました。ありがとうございました。
続いて飲食店を訪問しました。この会社では大阪市内の百貨店にも弁当を出しているなど多角化を進めています。外食とお弁当、そして中食へと幅を広げているなど、売り上げを伸ばす工夫をしています。経営者は企画力が優れていて、新製品のアイデアを図面に落とし込み商品化を考えています。簡単なようで難しいのが商品名で、特長に合わせた商品名を付けています。そして素材は和歌山県産品に拘っていて、紀州のイメージを打ち出して他府県に出荷しています。朝の配達から始まり、深夜まで仕事は続けられています。飲食店とお弁当が商売ですから、朝5時頃から夜12時頃まで仕事を休める暇がないようです。
社長も毎日、会社を出るのが夜の12時になっているようで、その分、売り上げを伸ばしています。しかし課題があります。会社の将来を考えた時、自分と同じ熱意と企画力、休みなく働き続けられる意志の強さなどを持ち合わせた後継者がいないことです。仮に人材を見つけたとしても、飲食店を志した人は独立を志向していますから、経験とノウハウを身に付けた後に会社を去られる事例が多々あるようです。ですから企業秘密を教育しなければならないのですが、全て伝授してしまうと独立された場合は競合店となりますから、後継者育成は難しいのです。
会社を続けることの難しさを感じました。企業は人ですが、人にノウハウを与えてしまうと独立されることもあるのでその見極めが困難です。会社を大きくすること、次につなげることが大切ですが、飲食店の場合は特に難しさを感じました。
和歌山県の素材を売り出してくれていることに感謝し、会社を後にしました。
昼間はシルバーユニオンの会に参加しました。元気な高齢時代を目指している会で、今日はヨーロッパの音楽を聴きに回っている方からの話を伺いました。音楽に関わって50年のキャリアを持っている音楽家で、現在はヨーロッパの音楽を身体に染み入らせるように回っています。聴くことが自分の知識として育つからです。
貴重な体験談を聞かせてもらい、また今春の挑戦に関しても訴えさせてもらいました。
福祉施設を訪問しました。介護職場の仕事の厳しさ、賃金の問題、そして人材の確保などに関して話を伺いました。今まで福祉の問題点をついて聞いてくれる議員はいなかったようです。施設に来ても時間も関心もなく、単に挨拶だけをして帰る議員が全てで、話を聞いて議論できたことはないようです。
数字や報道記事から学ぶのではなくて、福祉現場で学べることがあります。苦労して福祉施設を立ち上げた経営者からの話は、福祉行政に役立てられます。
夕方からは懇親会に参加しました。尊敬しているTさん達との懇談は夜の12時まで及びました。和歌山県の三代の知事と交友関係があり、昭和から平成の時代を生き抜いた自信に溢れていました。「片桐さんには、平成から次の時代になる瞬間まで時代に向かって欲しい」と伝えてくれました。時代の節目が訪れた時に、その役割を担える立場にいることは幸運なことで、時代を変える力を発揮して欲しいと期待を込めて話してくれました。
楽しい時間をいただいたことに感謝しています。一日の終わりを楽しめました。今日も良い一日でした。