活動報告・レポート
2011年2月8日(火)
民意の反映
民意の反映

今日も今朝から夕方まで、皆さんとの意見交換を行いました。和歌山県の停滞に関して何とかしたいと思っていますが、具体的に何の行動をすべきか見つかっていない方が多く、政治参加はその第一歩であることを理解してもらえるような説明を中心に行いました。

訪問を通じて分かることは、生活を行っている中において、地方自治体の仕事、そして地方の政治は余り関係がないように思っていることです。それは日常生活を過ごすに当たって地方自治体から直接的な利益供与はないからです。そのため地方自治体がなくても生活への影響はないように感じていると思います。

しかし間接的に私達の生活を支えてくれているのが地方自治体の仕事です。世の中で最も素敵な仕事のひとつは、誰にも気付かれないで誰かの役に立っていることです。誰が仕事をしているのか分からないけれど、上手く回転していることが素晴らしい仕事なのです。

その人がいなくなっても、変化が分からないような仕事が尊いのです。地方自治体の役割はそんなもので、道路整備や家庭用ごみの回収などは日常的なもので、生活者から感謝されることは少ないのですが、私達の生活に欠かせない事業です。仮に家庭用ゴミの収集を中止する市があったり、道路の補修を全くしない市が存在したとしたら、私達の生活は混乱、忽ち成り立たなくなります。それらの費用負担を、そのサービスを利用しようとする人が負担しなければならないからです。つまり家庭用ゴミの収集を希望する家庭は、有料で民間事業者のサービスを受けることになり、道路を利用する人達が道路の補修費用を負担することになりますから、利用者にとって金銭的な負担増となります。

見えない部分を府県や市町村が担ってくれているのです。空気のような地方自治体の仕事であることが望ましいのです。

政治参加はそんな予算配分を決める代表者を、有権者の投票行為によって決定することです。関心を持たないと、特定の分野に関心のある人がその恩恵を受けることになります。

私達の税金の使途ですから、私達の意見を反映させることが大切で、反映させるための行為が政治参加なのです。始まりは私達の権利行使からです。一人の力がこのまちを動かす力になる可能性を秘めているのです。

関西広域連合が発足し、そして愛知県や大阪府で維新の会が立ち上がるなど、地方自治体の力が試されています。愛知県と名古屋市では民意が反映されています。マスコミ報道のあり方など賛否がありますが、結果こそが民意なのです。選挙結果が間違いだとは誰も言えません。多くの人の意見が集まると、それは正しいことなのです。

仕事をして真面目に生活をしている私達の意見を県政に反映させることが、自分で幸せを掴むことを後押ししてくれます。利益を生まない仕事を地方自治体が担ってくれているからです。社会コストを自分で負担することになったら、行政の仕事を個人ですることになりますから、仕事に専念でききなくなります。

誰がその仕事をしているのか分からないような仕事をしている人が、私達の社会を支えています。同じように政治家も謙虚であることが大切です。皆さんと話をして、何気なくこんなことを感じました。

懇談会

夜は橋下知事後援会長を初めとする懇談会を行いました。わざわざ大阪府から和歌山市に来てくれたのです。大阪府は維新の会で大阪府と大阪市を変えようとしています。既存勢力と戦う力は、それを上回る強い力が必要です。後援会長は橋下知事の活動の後方支援をしています。憂い無く戦える環境を整えている姿勢に感銘を受けました。

愛知県知事選挙、名古屋市長選挙の戦いは地方で暮らす私達の声が反映されたものです。次は大阪府と大阪市の順番です。和歌山市は無風状態にあることが恥ずかしくなります。問題のない和歌山市であれば無風でも良いのですが、潜在的県内経済成長率が最低の経済力、学力水準も平均以下の教育、中学校給食の普及率の低い状況などに代表される指標からすると、和歌山市の現状は決して楽観できるものではありません。それなのに志士が現れないことが問題なのです。

和歌山市にも維新の力を持ち込めたら、大阪府と共に世界に向けた発展の道に乗ることも可能です。共感する政治家が誰もいない和歌山市では将来性は閉ざされます。

明治維新に始まった、時代が閉塞した時に変革に向かう力を今ここで実現したいものです。和歌山市だけが取り残されようとしています。国政が駄目なら地方から意見を発信できる力が必要です。地方を変えて、そこから国を変えることが維新なのです。

大きなうねりを感じたいと思います。無風のまちよりも、風が吹くまちの方に変化が感じられます。潜在している既存の強い力に負けないような意思を持って、立ち向かう姿勢を持ちたいと考えています。