活動報告・レポート
2011年1月15日(土)
新年会
打合せ

地元のOさんと、後援会事務所の体制について話し合いました。事務所を盛り上げて行くための協力をお願いしたところ、力をしてくれることを快諾してくれました。感謝申し上げます。Oさんは現役時代から人格者で、退職した現在も、友人から会社を手伝った欲しいと依頼を受け、現役時代と変わらない生活をしています。そんな信頼度の高いOさんと一緒に活動ではきることを嬉しく思っています。

懇談

Yさんを紹介してもらいました。開業されている先生でお忙しい中、時間をとってくれました。初対面でしたが、活動を理解してくれた上、活動を支援してくれることに感謝しています。

議論は多岐に及びました。人口減少時代の和歌山県の将来像や、高齢社会における制度設計について。高速道路延伸による利益と不利益について。介護保険制度についての意見交換など、幅広い論議が出来たことに感謝しています。

和歌山県は高速道路延伸によってストロー減少に見舞われ、商圏が大阪に向いてしまい経済力が削がれていることに懸念を示してくれました。つまり高速道路ができると、和歌山県の場合、高速道路出口の都市以外の経済力は落ちるだけではなく、県内の各地から大阪向いて買い物や仕事に向かうことが県力を落としているというものです。

例えば高速道路が御坊市までの時代は、御坊市から一般道に車が降りたため、御坊市内で買い物や消費、観光がありました。ところがみなべ市まで延伸した結果、御坊市に降りる人が減少しています。観光やビジネスなど御坊市に立ち寄る目的がある場合を除いて、御坊市に立ち寄る機会が減少しているのです。逆に市外に出ている機会が増加していることから、ストローのように人が出て行く現象が発生しています。便利になるとも市外に出ることも便利になり、その逆の効果も発生するのです。

ただ人が動くとお金も動きますから、そのストロー現象を良い方向に活かすことを考えたいところです。つまり目的を持って来てくれる機会を作れば、京阪神からでもお客さん来てくれることになります。

高速道路沿いではありませんが、紀美野町は元気です。高齢化率33パーセントで県内でも高齢化率の高い町ですが、町を元気にする企画がいっぱいです。観光に関しては生石高原のススキの山焼きが有名になっています。生石高原のすすきは有名でしたが、数年前から毎年3月20日に山焼きを行っています。当初は地元意外には注目されていませんでしたが、今では多くの観光客やマスコミが訪れる町の一大行事となっています。行きたいと思わせる目的を作ることでお客さんを呼び込むことが出来るのです。

そしてこの山焼きの企画はアイデアがあったものの、即座に実現出来なかったのです。それは山焼きをするためには延焼拡大を予防する措置として、山頂に貯水池を造成する必要があったからです。現在5箇所ある貯水池は、山焼きを実現するために造られましたが、これが実現したのはトップの判断があったからです。トップがやろうと決断してくれると、アイデアは実現します。決断力のない人は実質的なトップとは言えません。アイデアを実現させるのも闇に葬るのもトップの考え方次第です。紀美野町の大きな観光の柱となった山焼きは、トップの決断力とそれに伴う予算措置があったからです。

アイデアが実現するのはトップの決断次第なのです。

昔、行政機関の役割は許認可が主な仕事だったようですが、現在は行政運営に経営感覚が必要な時代になっています。極端な言い方ですが、かつては民間が悪さをしないようにお上が見張っていたのですが、現在は社会的役割を果たすことが当然になっている民間の信頼性が高くなっていることから、目を光らせることだけが役割ではなくなっているのです。一方、行政機関に行政サービスがより一層求められていることから、十分な行政サービスを提供するための原資を捻出すること、即ち利益を生み出す経営感覚が求められているのです。

時代の変遷と共に求められる役割は違ってきますから、その役割に応じた体制を確立することが必要です。

新年会

異業種交流会の新年会に出席させていただきました。和歌山県を中心に県外からの参加者もあった元気な新年会でした。遠く東京から藤井厳喜さんも来てくれました。

藤井さんからは、2011年の世界経済は益々落ち込むことの指摘がありました。 それはアメリカの住宅事情は現在も改善されていないことから、未だにサブプライムローンの傷が癒えていないからです。低所得者層向けのサブプライムローンが破綻したことから、売り家、「FOR SALE」の看板が掲げられた家が多くあり、それらは売れない状態にあるようです。銀行ではこれらの傷が癒えていないので、2011年内にアメリカ経済の回復は見込めないようです。

アメリカ以上に経済危機なのがヨーロッパです。中でもポルトガルの経済危機は深刻で、2011年中に破綻することも考えられるそうです。ポルトガル経済が破綻するとポルトガルに多額の貸付金を持っているスペイン経済にも影響を及ぼします。スペイン経済はEU全体の10パーセントの経済力を持っている国ですから、この国の経済が破綻するとヨーロッパ経済への影響は深刻なものになります。つまりスペイン経済は大きすぎて、破綻させることも救うこともできないのです。最終的にはIMFからの貸付金や債権国が債務免除をするなどの措置を講じることになりますが、そのことが世界経済を更に停滞させることになるのです。

ヨーロッパ経済が危機的状況になっているのは、通貨を統合したことが原因です。元々ヨーロッパ南部とヨーロッパ北部の経済力には相当な開きがあり、経済力を無視して通貨統合をしたことが問題だったのです。経済力ない国は、強い通貨ユーロ流通を維持するだけの力が保てないのです。

結局、強い経済力を持つドイツなどの国が、経済力の弱い国を救済することも考えられますが、資金を救済に使うことで国力を弱めます。このように2011年の世界経済は明るい兆しは見えません。今はガードを固めて耐えるスタンスを保つことが最善の策になります。

そんな世界の中の日本が経済を回復させることは至難の業です。日本が出来ることは、供給力と需要の差を埋める経済対策が必要だということです。弱い内需を回復させるために通貨供給量を増加させることが政府と日本銀行の役割です。円高で輸出力が低下している中において、内需拡大こそがわが国経済にとって最善の策です。

通貨供給量を増加させることと公共事業拡大が、経済対策として今すぐに実施すべきことなのです。

新年会

引き続いて次の新年会に参加しました。元気のある皆さんとの新年会は大いに盛り上がりました。これだけ元気な新年会メンバーとの交流は他に類を見ません。元気な理由は、それぞれに目指すべき目標を持っているからです。そしてその目標は、自分の目標を達成させることが社会にとって役に立つことだからです。自分が良くて他の誰かに迷惑を掛けるような目標は、真の目標にはなりません。他を犠牲にするような目標は、単に自分だけのことですから、周囲からから賛同を得られることはありません。最終的に目標を達成することが社会の役に立つことが、私達の掲げる目標なのです。

自分の喜びが社会の喜びになり、友人の喜びになっていることが目標のあるべき姿なのです。そんな目標を共有している皆さんの集まりですから、盛り上がらない筈はありません。明日に仕事が待っていても、今日の喜びを共有しあうことでエネルギーを充満させているようでした。