消えた年金、消された年金問題が議論されてから、相当時間が経過しています。政権交代の引き金にもなった消えた年金問題ですが、最近は話題に上りません。年金宅急便などの対応によって少しは改善されているからでしょうか。
さて朝から年金問題の相談がありました。79歳の女性ですが、年金の支給を受けられないでいたのです。お亡くなりになっているご主人さんが19年間、厚生年金を掛けていたのですが、掛け金の期間25年に不足していることから厚生年金の支給が受けられないでいます。今回、障害者年金の支給が受けられる見込みがあるのですが、厚生年金の支給要件を満たしていないので、これも適用されないのです。
相談内容は、厚生年金を19年間掛けているのに受けられないのは問題であること。せめて19年間の支払い分に応じた厚生年金を適用して欲しいことが第一です。ご主人さんが亡くなった当時、残された奥さんは残りの6年間の厚生年金の支払いが出来ないことを相談に行っています。その時、支払いできないことから支払い免除の届出をしておけば、支払い分に応じた支給も考えられるのですが、その申請をしていませんでした。奥さんは専門家でないので、相談に訪れた時に、そのことを指導してあげなければ分かりません。国の機関の対応に疑問が残ります。
第二に、ご主人さんが19年間掛けているのですが、数回、転職をしていることから、他の会社からも厚生年金を支払っている可能性があることです。これは奥さんから調査依頼をしてもらう必要があります。
そしてもうひとつが、奥さんが若い頃に働いていたので厚生年金を支払っている可能性があることです。結婚して苗字が変わっているので、旧姓で調査すれば、もしかしたら支払っている可能性があります。6年間支払っていた事実が出てきた場合、厚生年金の支給を受けられますし、今回、障害者年金の適用も考えられます。
今回は相談に乗ることが出来ましたが、もし知人に詳しい人がいなくて誰にも相談できなかった場合は、そのまま可能性の調査も出来ないことが考えられます。行政機関のサービスを受けようとする場合は申請主義となりますから、知らなければ適用されないのです。つまり制度を知っている人は適用を受けられますが、知らない人は同じ行政サービスの適用を受けられないのです。問題を感じますが、現実はそうなっています。
ですから、できるだけ多くの人とお付き合いをして、情報交換できる関係を築いておくことが大切です。知らないで不利益を受けていることは避けたいものです。人と信頼関係を保ち、情報の流れを良くしておくことが社会生活をする上で大切なことです。
Mさんからは「政治とは難しいものですね」と話がありました。それは自民党が末期の状態で期待を集めた民主党ですが、その政権が末期の状態に近づいていることを指してのものです。自民党ができなかったことを民主党が担おうとして、それが出来ないことに不満が充満しているのです。民主党では頼りない、でも自民党にも戻りたくないという人がいるのはそのためです。これからの国政はどうなって行くのか先は見えません。そのことが余計にこの国に不安感を感じる要因となっています。
せめて地方の政治は県民の私達の身近にいて欲しいことの依頼を受けました。勿論、そのつもりで活動しています。
その他にも大勢の皆さんと懇談することができました。感謝申し上げます。
津秦天満宮の戎さんに行ってきました。不景気を吹き飛ばす勢いがありました。関係者の皆さんと食事をいただきながら、天満宮のひと時を楽しませてもらいました。ここで政治の話に及び、人が人を動かすことを学ばせてもらいました。人は何によって動くのかということです。お金で動く人は大事を成せない人です。自分のお金を一番に考えて人の信頼を軽視している人は信頼を無くし、大成することはできないということです。
大切なことは、人はその人の人格によって動くということです。いつの世も人格が政策をリードしています。論争を仕掛ける人は政策が第一だと思っているようですが、政策だけで人は動きません。先輩達から学び、人格を高めることを心掛けたいと思っています。