活動報告・レポート
2011年1月7日(金)
訪問活動
訪問活動

本日も約20件の皆さんのところに挨拶に伺いました。新年を向かえ挨拶に伺っていますが、地域によっては未だに訪問できていない皆さんもいます。お許しをいただきたいと思います。

さて感動したことがありました。以前、和歌山市内でスーパーのチェーン店を経営していた社長がいます。私も良く利用させていただいていたのですが、大手スーパーが進出したため廃業に追い込まれました。あれから数年が経過し、名前を聞くことがありませんでした。ところが今日、社長に会うことができました。チェーン店を経営していた社長が、弁当屋さんを始めたからです。お店の規模は約5坪で、社長を初め家族4人で運営しています。弁当の配達もしていて、社長自らがお客さんのところに配達に出掛けているのです。お店でお昼の弁当をいただいて待っていたところ、社長が配達から帰ってきました。温かい笑顔で迎えてくれました。

寒い中、お店に帰ったばかりですが、未来を見つめる素晴らしい笑顔でした。年齢からすると再起するには遅いと思う人もいますが、社長の笑顔は本気の笑顔でした。もう一度、やり直せるという強い意志が潜んでいました。

奥さんは午前6時にはお店に出て、仕込みを始めています。お昼のお弁当に間に合わせるためには、6時には準備が必要だからです。娘さんもお手伝いに来ていて、二人で準備を行い、社長と息子さんがお店と配達などの仕事をしています。お弁当は種類に関わらず全て500円で、家族4人が懸命に働いています。

一から出直しするお店に相応しい雰囲気がありました。人は成功した時ではなくて、逆境らにある時にどれだけ踏ん張れるかが勝負です。今、再起を賭けて、もう一度勝負をしようとしている姿に感動しました。しかも家族全員が協力して、再起を目指しているのです。父親の失敗を恨むことなく、父親の再起を家族全員で支えている姿にも感動しています。本来であれば、子どもは違う会社で働いて収入を得ようとするものですが、子どもも父親のお弁当屋さんを手伝っているのです。再起を目指すために家族の本気の意志も働いています。人は家族の支えがあって頑張れる部分があります。約5坪の店内が夢で溢れているのです。小さくとも、お客さんから姿が見える姿勢がここにあります。過去を知っていて、今の懸命の姿に接して感動しない人はいないと思います。

「良く来てくれました。応援しますから」と言葉は少ないのですが、肩をポンと叩いてくれました。夢に向かって再起を図っている社長から激励をもらったことは、大変な幸運です。厳しい時に話し合った者同士、分かり合えるものがあるからです。

何億円の商売をしていた人ですが、ひとつ500円のお弁当を販売している姿があります。

倒産しても取引相手や知人には一切、迷惑を掛けていません。借金は責任を持って支払っていますし、自分が金銭的にしんどくても、友人や取引先を優先させて借りたお金を返済しているのです。どれだけの勇気があるのか、どれだけの強い心があるのかは、本人でない限り想像できません。しかしそこから信頼が発生しています。倒産した社長が小さな弁当屋さんから再起の道を選べたのは、友人や取引先からの信頼があるからです。一人で再起はできません。会社とお金は失っても、信頼という宝物が残っているのです。ここから頑張っている、そんな社長に応援してもらえることは、とても力強いものです。

決して挫けない心をいただいた時間でした。この先、どうなるのか分かりませんが、夢と希望があることの強さを感じました。

また33年間、喫茶店を経営している方は、訪問を歓迎してくれました。「こんなお店に来てくれただけで嬉しいことです」と感謝の気持ちを受け取りました。そしてお客さんとして来ていた古くからの友人も、私を歓迎してくれました。「厳しい時に励ましてくれる」ことに感謝してくれました。これまでも変わらない喫茶を続けていて、これからも変わらずに皆さんを迎える喫茶店であり続けてくれると思います。

多くの皆さんと懇談できたことに感謝しています。

新年会

和歌浦の観光関係者の新年会にお招きをいただきました。心から感謝しています。ここにお招きをいただいたことが光栄で、お誘いをしてもらわないと参加できない会なのです。

平成23年は和歌浦元年です。国の名勝指定を受けた年度であり、新しい年ですから、今年、何の変化も起こせないとしたら、これからも観光地としての和歌の浦の再生のきっかけはないと思います。

今日の皆さんは熱意溢れる方ばかりで、この皆さんが中心となれば観光地として再生する夢があります。「和歌山市の観光は和歌の浦を抜きにして語れない」。そんな力強い言葉が飛び交いました。名勝指定の地、明光通り商店街の再発見、しらす丼の開発など、これからに期待ができる話し合いとなりました。

その他
  • 不法係留しているプレジャーボートの取り扱いに関して現状を聞かせてもらいました。平成23年度には対応方針を打ち出すことにしています。
  • 和歌山市内の開発用地に関して、許認可の状況について打ち合わせを行いました。時間を要することは仕方ないことですが、開発用地を開発する立場からすると急いで欲しいと思うものです。そんな期間調整を行いました。
  • 和歌山市に「はやぶさ」の展示会がやってきます。期待が膨らんでいますが、式典の段取りに関して協議を行いました。和歌山市が「はやぶさ」を展示することは、全国に誇れることですし、大勢の皆さんに来て欲しいと願っています。