官公庁を初めとして製造業では仕事納めに入りました。会社を中心に挨拶に伺いました。
一年が経つのは本当に早いものです。社会は新年の挨拶に始まり、年末の挨拶で終わります。社会の習慣が、礼に始まり礼に終わるのが社会であることを教えてくれます。
仕事納めの光景は様々でした。
最初は某企業の朝礼に参加して、議会報告をさせていただきました。平成22年12月議会で健康の話しとなると、子宮頸がん予防ワクチンの接種無料化の件となります。この施策は、選択肢を提供するもので、決して全員に接種を義務付けるものではないことを前提として説明を行いました。子宮頸がんワクチンの接種で気分が悪くなった女性がいるとの報告もあるように、予防接種を受けるに際しては、保護者と本人が十分に話し合って決めて欲しいことを伝えました。自分の身体は自分で守ることが基本ですが、将来の子宮頸がんのリスクを軽減するのか、それとも生理的な活動を優先させて予防接種を見合わせるのかの判断は家族で話し合って欲しいと思います。人間の身体は自然治癒力がありますし、原始時代から受け継がれている私たちの身体が最も健康でいられるのは、何もしないで自然に任せることだと聞くことがあります。
自然の中でいるように生きられたら、人の身体は自然と同化します。子宮頸がんワクチン接種費用は3万円から5万円必要とします。その費用を無料化することは、予防接種を受けるという選択肢ができたことを意味しています。但し自分の身体について知った上で、それぞれで適切な判断をしてくれることを願っています。
ふたつは、年末のある会社の研修会の場で議会報告をさせていただきました。安全や健康に関しての研修会でしたが、議会活動についても関心を持っていただくために報告をさせていただきました。政治のことにも関心を持ってもらうことが停滞から脱出するために必要なことです。このような機会を作っていただき感謝しています。
そしてK事業所。「みなさんホームページを見てくれていますよ。見ている人は活動の様子が分かっています。見てくれたら活動の様子を分かってもらえると思います」と伝えてくれました。見てくれたら分かりますが、見てくれないと分かりません。見てもらえるようになるのが難しいのです。ホームページを開いていることを、もっと周知して下さいと話してくれました。ご意見に感謝しています。
つづいてKさんの工房を訪ねました。Kさん、そして来てくれる人が高齢化しているため、今年限りで仕事を廃業すると聞きました。昨日、仕事納めをしていることから実質的に仕事を止めています。長年続いてきた工房がなくなることは実に寂しいことです。
ここでも後継者の問題がありました。工房の跡を継いでくれる人がいないのです。仮に腕の良い職人さんがいたとしても、仕事が取れるとは限りません。Kさんの人柄や付き合いから信用して、仕事を依頼しているお客さんが多いことから、人が変わってそのまま引き継げるものではないからです。技術の継承よりも人脈の継承のほうが難しい課題であるように思います。
またひとつ和歌山市から火が消えました。残念なことです。しかし、工房内の応接は従来どおり、お客さんに来てもらえるスペースとしてくれます。工房はなくなりますが、人の交流スペースは確保してくれました。
飲食店のMさんはいつ行っても、笑顔と言葉で温かく迎えてくれます。今日も「嬉しいですね。来てくれて顔が見られるので、いつでも来て下さいね」と話してくれました。このような言葉を伝えてくれると食事がおいしくなります。味は素材と言葉によって決定されるようです。
続いてFさんを訪問、懇談させていただきました。人の心が病んでいる社会において、Fさんは欠かせない存在です。社会の中で蔓延しようとしている精神的負担を、言葉の力によって軽減させてくれているのです。人は誰でも悩み思い詰めることがあります。そんな時、人は誰かの言葉によって心の健康を回復するのです。素晴らしい活動を継続してくれていることに感謝しています。
数箇所の事務所を訪問して皆さんに挨拶する機会をいただきました。皆さんに感謝申し上げます。一年間、支えてくれ本当にありがとうございました。来年も全力で活動をします。引き続いてのご支援をお願い申し上げます。
和歌山県を舞台に活動している歌手の小椋誠也さん。和歌山市民会館で今年最後のコンサートを開催しました。小椋さんの応援に行ってきました。デビュー時の小椋さんの目標であった、和歌山市民会館でコンサートを実現させる夢が適いました。約2時間のコンサートは地元和歌山県の皆さんと一緒に作り上げたものでした。舞台と会場をつなぐ輪ができたような空気がありました。
小椋さんに感謝しながら、今年最後のコンサートに参加できたことに感謝しています。