活動報告・レポート
2010年12月20日(月)
賃貸業界
賃貸業界

賃貸マンションの世界も経済危機の影響を受けているようです。賃料の下げ圧力と利用者の希望に応じた施設整備を実施しないと入居者が集まらなくなっています。市場から推測される利用者の希望を取り入れるように設備投資をすることが入居者を集める方法なのですが、厳しい経済環境において設備投資に踏み切るオーナーは少ないようです。新しいマンションが次々と完成していますから、十年以上経過した既存の施設で人を集めることは難しくなっているのです。

入居者を増やすために、設備投資が先か利用者が増えることが先かは難しい問題ですが、まず設備投資があることが、人を集めるために必要なことだと話してくれました。

また家賃の回収もクレーマーが増えていることから難しい仕事になっているようです。家賃を支払わない入居者もいますが、現在は水面下の取引をすることなく訴訟にも持ち込む傾向にあるようです。入居者の意見を聞いて解決を図れるのであれば聞き入れますが、支払う意思がなく解決の余地がない場合は訴訟に持ち込みます。管理者側のクレームに対する負担を軽減し、弁護士に仕事を任せることで解決を図る方向になっているのです。ここでもコンプライアンス違反は許さない精神が浸透しています。家賃滞納など自分が利用したもののお金を支払わないことや借りたものを返さないなど、道理が通らないことに対しては厳しい態度かで対処しています。

相手も社会で仕事をしていくためには信頼が最も大切ですから、訴訟される前に支払いに応じることになります。オーナーは何も悪くなく、支払いしない人が100パーセント悪いのです。善意のオーナーに悪意の人が文句を言い、腹を立てるのは本末転倒です。オーナーの代理をしている賃貸業界の方の苦労は理解できます。不条理を許していては社会が歪んできます。自分が上手く行かないことを全て他人のせいにする人は、何をしても失敗します。理由は簡単で、人として最も大切な信頼を無くしているからです。

賃貸業界の皆さんはオーナーとの信頼関係を大切にしています。だからこそ管理という仕事を任せてくれているのです。信頼を無くしてしまうと、仕事がなくなるのは当然のことです。オーナーと賃貸業界は信頼で結ばれているように、賃貸業界と入居者も信頼から入りますが、支払いが停滞するとそこで信頼は崩れます。支払わないのに文句を言う、支払わないのに言い訳をするのは滞納者に共通しているもので、それをしていると信頼は益々失われます。

お金とは人の信頼を図る尺度です。支払うべきお金の支払いをきっちりとしていない人は、それと同時信頼を無くしています。これを指して厳しい業界のように言われますが、実は当たり前のことなのです。

ミニ集会

神社関係者の方と集会をする機会をいただきました。神社ですから、わが国の伝統と格式を大切にしています。ここで大切なことは、日本人であることを誇りに思うことであり、感謝の気持ちを持ち続けることです。誇りとは信頼を裏切らないこと、約束を守ることなど、小学生でも知っている簡単なことなのですが、それが出来ていない大人が多くなっています。感謝の気持ちとは、周囲の皆さんの支えのお陰で私が存在していることなのですが、自分だけが良ければそれで良いと考える人が増えています。どちらも嘆かわしいことで、誇りも感謝の気持ち持っていない人が、国を批判することはおかしなことです。結局、周囲の人から信頼を得ている人が国づくりを行えば、良い国に向かいますが、信頼を裏切っても平気な人が国民であるならば、国が混乱するのは当然のことなのです。

神様の前で、果たして人として信頼されているのか誇りを持って生きていると確認できるのか、自問自答したいと思います。神様とは自分の心であり、周囲の人の自分を見る視線です。人に信頼されていると神様からも信頼されています。神様の信頼を得ているならば、生活も仕事も上手くいきます。人としてやってはならないのは、嘘をついて他人に迷惑を掛けることです。そんな人にはいつまで経っても神様は微笑みません。

この国に微笑をもたらしてくれるのは、私たちが正直に、そして他人に迷惑を掛けない気持ちを取り戻した時です。日本人の精神の乱れが国を乱しています。国が不安定なのは、国を預かる政治家だけの責任ではなくて、この国の中に他人の信頼を裏切っている国民が存在しているからです。

和歌山県から、信頼と感謝の気持ちが溢れる県になることを発信したいものです。

規模の縮小

某自治会長と懇談する時間をいただきました。和歌山市に元気がないので、会社も仕事がなくなっていることと、規模を縮小させていることの話がありました。自治会長の会社も事務所を縮小していました。経営が厳しいことから、自らの席を小さくして働いている人と同じ場所で仕事をしています。まず自分から切り詰めて、従業員さんや周囲の人に迷惑を掛けないようにしているのです。

「自分のことで相手に迷惑を掛けることは最低のことなので、自分が金銭的に厳しくてもそれだけはしないようにしています」と話してくれました。

今日お会いした賃貸業界の代表者、宮司さん、そして自治会長と話しをさせていただいたところ、事業を続けられることに共通していたのは、信頼を最優先していること他人に迷惑を掛けないことでした。自らを縮小させても信頼してくれている周囲の人に迷惑を掛けないでいると、その後も助けてくれます。お金よりも信頼に価値がある、そのことを知っているからです。

その他
  • 和歌山巴里祭に関しての打ち合わせを行いました。平成23年7月のゲストを決める最終工程に入ってきました。
  • 新しくできる福祉施設の設備に関して協議をさせていただきました。設備投資を抑えながらランニングコストも低減させる方法を検討しています。
  • お世話になっている飲食店のオーナーを訪ねたところ、知人のお姉さんにお会いしました。「弟から聞いていますから頑張って下さいね」と応援してくれました。感謝しています。