活動報告・レポート
2010年12月11日(土)
後援会打合せ
後援会打合せ

午後から夕方まで後援会活動の打合せを行いました。土曜日にも関わらず、集まっていただきました皆さんに感謝申し上げます。さて今回は、沖縄県知事選挙から学ぶことから始めました。

沖縄県知事選挙に関しては現職知事が再選を果たしました。現職は、基地問題に関しては言葉が明確ではなかったのに対して、対立候補は普天間基地の県外移転一本で対抗していました。基地問題の論点が明確になったため当初は対立候補が優勢でした。現職候補は、為政者には「イエス」と「ノー」以外にもう一つの答えがあり、それは「答えられない」という答えがあることを示しました。米軍基地問題は地域事情と国のおかれた立場を考えると、トップとしては答えられない問題とも言えます。

現知事陣営は苦戦を強いられているので、ある自民党候補者を応援演説に来てもらおうと、ある衆議院議員に呼び掛けたそうです。その代議士は、次のように答えました。 「応援演説に行くに当たって条件があります。それは基地問題に関して触れることです。基地問題に関する考えは、現在の普天間基地の辺野古移転を容認することです。街中にある普天間では地域の皆さんや子ども達の安全性が確保できません。危険な状態においておくことは出来ませんから、辺野古移転に賛成する立場で演説を行います。沖縄県の皆さんには申し訳ないのですが、沖縄県にある基地の日本国内の他府県や外国への移転は考えられません。その立場を明確にして応援演説を行います」という回答だったと聞きました。

素晴らしいコメントだと思います。これが政治的考え方なのです。本来であれば沖縄県から転出させたい米軍基地ですが、日本国としての立場で考えると移転先を確保することは不可能に近い問題です。わが国の安全保障と米国との関係の継続性を考えると、沖縄県の皆さんには申し訳ないのですが、安全保障のために米軍基地を県内移転させていただきたいと思う他ないのです。

海のきれいな辺野古への移転は地元の自然を守り愛する人からするととんでもない話だと思いますが、選択肢が限られている中で判断すべき問題であれば、その中から最大公約数的な国民全体の幸せを求める解決方針を進めるべきです。その回答を濁して先送りすることは為政者ではありません。知事選挙とは、県民の皆さんの幸せを守る候補者が必要であり、そして国策となるような課題に対しては、国の利益を守る方向で決断を下すこと求められる辛いものです。

最終的に、基地問題を唯一の争点にしたくない現職候補は、この代議士の応援演説を見合わせたのですが、どちらも凄い人だと思います。

沖縄県知事選挙は、告示が近づくに連れて、基地問題だけが沖縄県の課題ではなくて経済危機からの脱却や教育問題も大きな課題であることが浸透し、これらに対して施策を持たないシングルイッシューの候補者は崩れていきました。ひとつの争点に絞って訴えることは明確で分かりやすいのですが、候補者は課題に対する対応策を持っておくことが必要です。沖縄県知事選挙から学ぶことがたくさんありました。

そして現在の政府から学ぶこともあります。現政権が支持されない本質的理由は、温かさを感じないことにあります。管総理や岡田幹事長からは温かさは感じないばかりか冷たさを感じます。冷たい人に政治を任せることはできないのです。政治には、人に対する温かさが必要です。

懇親会

夜は懇親会に参加しました。最初の会合は友人が主催してくれたクリスマスパーティでした。友人の自宅に招いていただき、今年一年を振り返っての楽しい時間を共有できました。続いて和歌山市津秦に入り、集まっていただいた約25人の皆さんから激励をいただきました。その後、市内での懇親会に参加した後、最終の懇親会に合流して、交流を深めさせてもらいました。今日、お会いさせてもらった皆さんに感謝しています。