活動報告・レポート
2010年12月5日(日)
祝賀会
祝賀会
セラヴィセーリングチーム市野選手と吉見選手

セラヴィセーリングチームの千葉国体優勝記念祝賀会が開催されました。市野選手と吉見選手のペアが男子470級セーリング競技において公約通りに優勝を果たしたのです。そのご褒美が今日の祝賀会となりました。

参加した感想は素晴らしい感動をいただいたという一言です。二人のペアは技術もそうですが、精神的にも随分成長していました。精神が変われば言葉が変わることを実感しました。今までよりも、周囲の皆さんへの感謝の気持ちが強くなっていました。競技を支えてくれる人がいるのでセーリングで戦うことができる環境が与えられていることを感謝する気持ちを感じました。この気持ちがあれば大丈夫です。ロンドンオリンピックも近くに寄せていますし、2015年の和歌山国体での優勝も見えてきました。

それにしても最後の市野選手の挨拶は感動的でした。力のある嘘のない言葉は接する人に感動を与えてくれることを体験しました。まだ22歳の若者が、大人を感動させることは素晴らしいことです。スポーツ競技で世界を相手にしていると、青年を大人にしてくれます。小さな身体の中に精神の逞しさを感じました。セラヴィセーリングチームの指導は素晴らしいものであることを実感し、これからも全力で応援することを確認しました。

そしてもうひとつの感動がありました。和歌山県を拠点としてライブ活動をしているグループのウインズのミニコンサートがそれです。名前は知っていますし、和歌山県では名前の知れたバンドですが、ライブを体験したのは初めてでした。感想は「素晴らしい」の一言です。本当に素晴らしいライブでこちらにも感動しました。

ウインズの歌には和歌山県への愛が溢れています。これほど和歌山県を歌い上げているシンガーは他にいません。遅れていると言われている和歌山県を、誇りに思わせてくれる歌ばかりでした。

そしてもっと強く感動したのがライブの合間でのお話です。ウインズの二人は現在53歳です。高校生の時に出会ってバンドを結成し、それ以降ずっと和歌山県を拠点として活動を続けてきました。二人の目標は、湘南の海を歌っているサザンオールスターズだったのです。湘南を歌うサザンに対して、和歌山を歌うウインズを目指して歌い続けてきました。そして現在、デビュー以来30年以上が経過しています。「実力が不足していたのでサザンにはなれませんでした」という言葉がありました。

53歳という年齢は夢を追いかけ続けるには厳しい年齢であることを実感しました。ここから先は、同じように努力続けてきた人を同じ土俵で先に行くことは現実的には困難です。そんな現実を知る年齢なのです。夢を追い続けることの素晴らしさと、そして夢は適わなかったけれども、夢を追い掛け続けられたことの充実感を感じました。そして、これから残された時間の範囲においては、どうしてもサザンに追いつけない厳しい現実も知りましたし、これからは夢を追い続ける自分よりも、夢を追い掛けようとする若い人の目標になることに目指すべき夢を切り替えたことに感動したのです。

自分の夢から後に続く人の夢のために、少しでも先に行くことを目標にするとこは、寂しいようであり、また嬉しいことです。50歳を超えて夢という言葉が似合う二人に出会えて本当に感謝しています。

サザンオールスターズには成れなかったとしても、和歌山県を歌っているウインズは素敵でした。

人はいつか、自分の夢を追い掛けることに現実的な壁があることを知ることになります。

しかし夢が終わったのではないのです。夢の第二章は、次に続く人のために、夢に到達しなくても、今から少しでも先に進んでおくことが、これからの夢になります。夢の続きは後に続く人に託すことができるかどうかに掛かっています。

ウインズが和歌山県を拠点にした活動を続けてきたことから、和歌山県内のバンドが増えてきました。地方にいたら活動ができないと思われていた時代を打ち破ってくれたのがウインズです。和歌山県にいても認めてくれるメッセージを発しているとこは後に続く人に希望を与えるものです。

ウインズは和歌山県を拠点とした音楽活動でメシを食べていける存在です。これは若い音楽家の目標になります。いつかウインズを越えるバントが誕生することを二人は願っている筈です。

和歌山県が溢れたミニライブでした。帰りにウインズのCDを買って、車で聴いて感動の続きに浸りました。セラヴィセーリングチームの祝賀会でいただいたのは、世界を目指す若い二人に夢が詰まっていることの感動と、大きな夢を追い掛けて到達できなかった二人が、今でも熱い思いと次の夢を持ち続けていることの感動でした。

私も大きな夢を持って行動することが支えてくれている人に対しての礼儀であり、それを達成するための活動をすることが、たった一つの恩返しであることを改めて認識しました。本当に素晴らしい祝賀会でした。

コンサート
アマレットでのクリスマスコンサート

恒例のアマレットでのクリスマスコンサートが開催されました。主宰する岡本さんからは、「今回のコンサートは素晴らしいですよ」と聞いていたのですが、宣言通りに素晴らしいものでした。誤りがあるとすれば、「今回は」ではなくて「今回も」だったことを付け加えて起きます。

ジャズのメロディが聴く人に感動とセンチメンタルを与えてくれました。松田聖子さんが歌った名曲「Sweet memories」が今では過去のスタンダード曲になっていることに、時間の過ぎ行く早さと、あの頃がいつの間にか過去になっていることの驚きを実感させてくれました。リアルタイムでこの曲を聴いた一人としては信じられない思いがあります。

昔のナンバーを懐かしく聞いている年上の人たちもきっと、今は名曲となっている過去のナンバーをリアルタイムで聴いていたと思うと、過去があることの素晴らしさを感じます。誰でもが締っている過去の扉を開けてくれるのが音楽です。クリスマスコンサートは、優しく過去の扉を開けてくれました。そんな温かい思いが会場に充満したコンサートでした。アマレットのコンサートは、いつも温かい感情を呼び覚ませてくれます。

風が交錯するアマレットは、思い出も交錯させてくれる空間であることを知りました。そして過去から未来につながる空間も交錯させてくれている。明日も良いことが起きる、そんな気持ちになりました。岡本さんとスタッフの皆さんに心から感謝しています。素敵な時間のプレゼント。ありがとうございました。