活動報告・レポート
2010年12月1日(水)
朝礼
朝礼

今朝も市内の某企業の朝礼にお招きいただきました。ご配慮いただいたことに感謝申し上げます。朝礼の場に寄せていただいたところ、とても熱心に、そして明るく朝礼を実施していました。朝の朝礼は報告事項と元気を与える場でありたいものですが、それを実践できていました。活力ある会社の朝礼に参加できたことに感謝しています。

そして朝礼終了後、勤務時間内でしたが挨拶の時間を提供してもらいました。活動報告の後に質疑の時間を取らせてもらったところ、熱心な質問が次々と飛び出して、予定時間をオーバーしたほどでした。

挨拶の内容は次の通りです。現在の国会は私たちの思いとかけ離れた議論が展開されていますが、県議会は批判合戦や足の引っ張り合いをする場ではありません。県議会は私たちの暮らす地域に密着した要望と課題を取り上げて議論する場です。県民である私たちの関係のないことを議論しているものではありません。今日のように挨拶をさせていただいて、その中から聞かせてもらう意見を大切にして課題として認識し、少しでも改善させることが大きな仕事です。所謂、民意を議会に持ち込んで県として対応できないか検討を行っているのです。

さて女性の皆さんに聞いてもらっているので、子宮頸がんの予防接種に関して説明をさせていただきます。子宮頸がんは予防接種をすることで、その発生の可能性を未然に予防することが可能な病気です。女性にとって未然に防止できる癌対策としての予防接種を安価で地方自治体として提供したいと考えています。現在、議論を行っている最中ですから結論が出ているものではないのですが、最終的には子宮頸がんの予防接種を予算化し、どの市町村においても個人負担がなくなるように制度設計を行っています。今までは市町村の財政状況に応じて無償化か一部負担になるのかは不明なところでしたが、現時点では個人負担はゼロになる方向で議論されています。このことで限りなく子宮頸がんを予防できることになりますので、女性の皆さんにとって朗報になると考えています。

そしてその予防接種の対象者ですが、中学一年生から高校一年生のまでの女子の方向で検討されています。結論は出ていませんが、無償化と対象者を絞り込んでいることを報告させていただきます。実施時期は平成23年度からとなりますから、来年度から対象となる子どもに予防接種の機会があることをお話して欲しいと思います。

このように和歌山県としては癌対策を講じています。食道がんの発生率が全国で最も高い県であるなど癌対策が遅れているように思いますが、皆さんの意見を伺いながら対策を実行しているものです。

これからも皆さんとの意見交換を通じて医療行政の質の向上を図りたいと考えています。仕事中の貴重な時間をいただいたことに深く感謝しています。ありがとうございました。

報告を終えた後に質疑応答の時間を取りました。

  • 子宮頸がんの予防接種に関して、インターネットではリスクが高いという見解があります。副作用などのリスクが高い予防接種を無償化するために予算を使うことは疑問です。社会からの理解を得られないと思います。
    →確かに効果のあるものに対するリスクはつきものです。子宮頸がんの予防接種に関しても100パーセント安全性が確保されたものではありませんが、接種するかしないかは個人の自由ですから、最終的にはご自身が判断することになります。しかし現在の予防接種の費用は価格が高いので、予防接種を受けたくても受けられない人がいることも事実です。つまり現時点では受けるという個人の選択肢の幅が狭くなっているのです。無償化によって受けるか受けないかの選択肢が広がりますから、多くの人にとって利点が増えるものと考えています。多くの人が希望している疾病予防に関する費用負担を軽減するために社会全体で広く薄く支援することは、理解を得られると考えます。
    特定の人の利益供与になるものではない制度設計であり、女性特有のがん予防につながる制度ですから皆さんからの理解は得られるとかんも考えています。  またインターネット上で子宮頸がん予防接種のリスクが書き込まれていることもありまが、インターネットの情報は玉石混合であり、発信元の信頼性を確かめる必要があります。
    リスクがあることを認識しながらも情報の信頼性を確かめて、そしてご自身が判断することが大切なことだと考えています。
  • 子どもや高齢者への福祉施策の必要性は理解できますが、現役世代への社会保障がないことは残念です。働いている人の立場を理解してもらって社会で守ってくれるようにはならないものですか。
    →30歳代から50歳代の一般的な現役世代は税金負担が多くて、その割に社会保障を受けられる制度がないと感じています。持ち出しが多くて、社会から受ける利益が少ないことはご指摘の通りです。ただ現役世代が社会の中の助け合いの負担を担っていることで日本という社会が動いていることも事実です。将来に備えて働ける間は社会保障費を税負担して、現役を退いた後は、今度は社会保障を受ける立場に変わって行くのが社会保障制度の流れです。働いている人の社会保障は少ないことで危険度は高いのですが、例えば失業した場合などの社会保障制度はありますから、充実させたいところですが、まずは社会的に弱い立場にある人の救済措置を講じてから現役世代のセーフティネットを構築する立場も理解できます。
  • 子ども手当ての財源負担を扶養控除の廃止などで捻出することは反対です。
    →その通りです。民主党は子ども手当ての財源を行財政改革や埋蔵金の発掘で捻出しようとしたのですが、実際はそうなっていません。財源がないので扶養控除を廃止して財源にすることには反対です。財源がないのであれば、子ども手当ての額を増額させることは見合わせるべきだと考えています。
    財源の裏づけを確認しながら制度設計をすることが先決です。それがないのに制度を実行するために、私たちにしわ寄せさせることは止めて欲しいと考えています。
  • 健康診断への補助は制度が必要ではないですか。
    →和歌山県の癌発症率が高いのは健康診断受診率が低いことも原因だと考えられています。長寿命の長野県では健康診断受診率が高くなっていますし、そのことが癌の予防対策につながっています。和歌山県は癌発症率が高くなっていますから、その予防対策として健康診断の受診をしようとするための支援は必要です。県立医科大学付属病院では癌対策を行っていますが、健康診断のあり方も含めて癌予防対策の必要性は質問者と同じ意識を持って感じています。
温対法

温対法に基づく、自主的に温室効果ガス排出量削減に関しての取り組みの勉強会と意見交換会を行いました。温室効果ガス排出者に対して、二酸化炭素排出量削減の取り組みを促す法律ですから、事業活動を行っているものが対象となります。地方自治体も例外ではなく、かつ、地域事情に応じた地方自治体の積極的な取り組みも重要視されていますから、和歌山県しても実効性のある計画を策定して実践したところです。現実的には二酸化炭素排出量を年間1パーセント削減することは容易ではありませんから、専門家を交えての取り組みが必要です。

地球温暖化防止につながる実効性のある和歌山県の取り組みに期待しています。

後援会打合せ

夜は後援会の打合せ会議を実施しました。参加していただいた皆さんに感謝しています。私からは現在の活動の実施状況と集会などの設定のお願いをさせていただきました。そして12月10日に一般質問を予定していることも報告いたしました。知事選挙を終えて、いよいよ統一地方選の時期が接近してきました。皆さんと共に活動をしたいと考えています。

その他
  • セラヴィセーリングチーム千葉国体優勝祝賀会に関するお願いと調整を行いました。大勢の皆さんが参加してくれることになりました。ご理解とご協力に感謝申し上げます。
  • 新エネルギーの導入計画、福祉施設の取り扱い、和歌山市中心市街地活性化に関しての意見交換を行いました。和歌山県の置かれた状況が厳しいので、これらの計画進展に期待しています。