活動報告・レポート
2010年11月5日(金)
職業訓練
企業立地

御坊市に韓国企業のロッテが進出することの協定が交わされました。ロッテが御坊市でLED照明を製造する工場を建設することを和歌山県と確認したものです。但し、立地場所、規模、竣工時期などは未定で、これから協議を進めることになります。ロッテがLEDを製造しアジアを中心とした諸国に輸出することになります。日本製のLEDそれも和歌山県産のLEDが商品として流通されることは歓迎すべきことです。和歌山県にとって御坊市に企業立地が進んでくれることは朗報です。もし御坊第二工業団地に立地するとしたら、この工業団地は全て埋まることになります。

職業訓練

女性の社会進出と言われて何十年も経過しています。そして女性が適している職業も数多く誕生しています。美容や健康産業がそれに該当しますが、エステを初めとする美容の技術を習得するためには専門技術を身に付ける学校で学ぶ必要があります。その職業訓練学校的な機能を果たしてくれるところがありますが、比較的新しい分野の仕事なので、国からの支援は適用されないと解釈されてきました。

今では産業と思えるくらいの美容業界ですが、職業訓練と看做されていないのはむしろ不自然です。お客さんの嗜好に対応した様々なサービスが誕生していますが、国の新しい職業に対する認識が追いついていないような気がしていました。そのため調査をしていたのですが、エステ美容が職業訓練の対象と看做されることになりました。既に東京や大阪、福岡では職業訓練支援の対象となっていたのですが、地方の県では前例がないので対象となっていませんでした。これはサービス業界で働く人の人口などの差によるものだと思いますが、今回、自立できる職業として県が認識してくれることは素直に歓迎すべきことです。

人材を育成する職業訓練には資金を要します。民間が訓練を行う場合、初期投資や講師を揃えることなどに多額の経費を要します。そのためエステを志望する人が訓練校で学ぼうとしたら授業料が高くなるので、美容業界に進む夢を諦める場合も発生します。国からの職業訓練の支援が適用されるとその分授業料は安くなりますから、学ぶことが容易になります。エステ美容を志望する人が、最初の一歩を踏み出せる環境が整い始めました。

地方都市では、サービス業の比率が都会と比較して低い状況です。サービス業は若い人たちが参画しやすい分野であり、サービス業が自立した職業として認められる地域は若い人たちが集まれる場所になります。和歌山県でこの分野のレベルが高くなることを期待しています。

告別式

岩出市の告別式に参列させていただきました。突然のことですが、故人は61歳の若さでお亡くなりになられました。余りに突然のことで言葉はありません。心からお悔やみ申し上げます。ご子息とはこれからも仲良くお付き合いをさせていただきたいと思っています。安らかにお眠り下さい。

訪問活動

数件の皆さんの事務所に訪問活動をさせていただきました。和歌山県内で小売店を経営することは簡単なことではありません。一軒ごとに話を伺うと、軒並み売り上げは低下していました。それでも品揃えを変えたり、キャンペーンをしながら、お客さんの要望に応えられる体制を作って利益の維持を図っています。その工夫や取り組みを伺って、和歌山県全体の経済対策が最も重要なことであることを再認識しました。現場から学ぶことはたくさんあります。経営者や従業員の皆さんから教えられることはたくさんあります。

学べる機会をいただくこと、現場を見させてもらえることは感謝しても足りないくらい嬉しいことです。多くの皆さんと話をする機会をいただいているので、解決すべき課題がない限り、同じ事務所を何回も訪問させてもらうことは出来ないのですが、それでも言葉を交わせる関係をいただくことに感謝しています。

もしかしたら一期一会の人もあるかも知れませんが、一度ご縁をいただいた方とは意見交換できる関係を保ちたいと考えています。

「和歌山県を何かとして下さい」の意見は本当に多くあります。主な課題は、働く場所の確保、つまり企業誘致による新卒者が地元で留まれるしくみを作ることと、中途採用枠を拡大すること。小売店の経営が成り立たないので消費を喚起すること。まちに元気を取り戻すことなどがあります。つまり経済対策から始めることは明白です。

和歌山県再生とは経済再生の取り組みですから、企業誘致、新エネルギー産業の取り組みなどに力を入れたいと考えています。

企業立地の課題

和歌山市内に工場を拡大する考えを持っている経営者と話し合いました。用地を取得したいのですが、購入価格が折り合わないのです。所有者は路線価を主張しているのですが、現在、路線価で土地を取引している事例はありません。実取引では路線価の60パーセント程度が妥当と聞いていますから、行政機関の感覚は実勢とかけ離れている感じがしました。

せっかく工場増設の計画があるのにこれでは前に進みません。県内の事業者の方なので、まだ話し合いを続けていますが、もし県外事業者が和歌山県内への進出を検討してくれているとしたら、もう進出計画を中止していると思います。条件を折り合わせようとしない対応には疑問を感じました。

企業立地の大きな課題として認識しましたし、企業進出を検討してくれる方には、取引価格を実勢価格に近づけることがこれから解決すべき課題として捉えています。

集会

夜は集会の機会をいただきした。集まってくれたのは約60名の皆さんで、心が満足する集会となりました。一人ひとりと懇談させていただきましたが、励ましと期待を感じ取ることができました。皆さんには現在の活動に関しての報告とこれからの活動に関する支援もお願いさせていただきました。皆さんに心から感謝しています。