活動報告・レポート
2010年11月2日(火)
地域の話
地域の話

有田市の東燃ゼネラルの動向に関しては撤退か投資かの結論が3年間引き延ばされたことから、これから県と東燃ゼネラルとの本格的な交渉が開始されることになりました。勿論、東燃ゼネラルが撤退を検討しているのは、国の法律が変化したこと、つまり国策ですから、地域事情によって温情を加えてくれるものではありません。しかし地方都市の雇用の確保と地域が成り立つかどうかの、大企業工場の撤退は地域を揺るがすものです。

国の利益を確保することと、石油分野の長期的な競争力を高め品質を確保するための法律によるキャップと、地域事情による情実による陳情との差をどの場面で埋めて行くのかが今後の鍵となります。

国が示す方向性と地域事情は対立することがあります。国益と地域の利益を単純に比較すると国益優先となりますが、弱い立場の地域がいつも犠牲になることも問題です。両者の利益がいつも一致するとは限らない場合、どこに価値を置くのかで結果は異なります。これから時間を掛けて議論、交渉して行くことになります。

そしてロッテLEDに関してのことです。本日、和歌山県とロッテLEDとの間で和歌山県への進出協定が交わされました。和歌山県、特に御坊市にとっては大いなる歓迎の企業です。御坊第二工業団地に進出してくれることでこの工業団地が埋まりますから、この場所の価値が見出されたことになります。関係者の皆さんの仕事の結果が企業進出の形で現れました。文化の違う外国企業との交渉は大変だったと推察しますが、困難を乗り越えての進出協定の実現は勇気を与えてくれるものです。

地域としてこの企業進出を温かく歓迎したいものです。

告別式

津秦天満宮の宮司さんのお母様がお亡くなりになりました。お母様は前宮司で、97歳の生涯の幕を閉じられました。どんな場面でも、人の死に直面した時には悲しみの感情が宿ります。宮司さんのお別れの挨拶の涙は、私たちを感動させてくれるのに十分でした。何際になっても両親の愛情の重さは変わるものではありません。97歳の母親の愛情を振り返った想いが言葉として現れたのです。

「芯が強くて妥協しない人でした」と表現していましたが、人柄を一言で言い表せる人は素晴らしい人です。宮司として地域に貢献したことと皆さんに尽くしたこと。そして晩年は身体が不自由になっても文句を言わないで、生け花の先生とて多くの生徒さんを育成しました。そんなご縁のある方が集まった素晴らしい告別式でした。この場に参列させてもらえたことが素晴らしい体験となりました。

ドラマを感じさせてくれる告別式での体験は、また一つ心の筋肉となって身についたと感じています。

行政の認可

和歌山県内のある市の問題の相談に応じました。行政機関に開発許可の事前協議の申請をしているのですが、中々回答がないので年度内に間に合わないことも想定される事態になってきました。問題がないのであれば申請結果を下ろして欲しいところですし、問題があれば早期に指摘してくれたら改善が図れるのです。事情を確認して早期対応をお願いいたしました。

和歌の浦

和歌の浦が国の名勝指定を受けてから三ヶ月が経過しました。余り盛り上がりがなく、和歌の浦が国の名勝指定を受けたことを知らない方も大勢います。確かに和歌の浦地域を訪れても国の名勝指定を感じさせてくれるものはなく、地域の盛り上がりも歓迎ムードもありません。和歌山県と和歌山市に申し入れしたいことがあり、地元関係者と協議しました。

具体的な動きは平成23年度からになると思いますが、今から何を実現させたいとを明確にしておかないと、新年度に入ってから考えても遅いのです。熱がある内に小さくても具体的な動きを見せることが必要です。  和歌山市の景勝地である和歌の浦ですが、ようやく国の名勝指定として価値を認めてくれたのです。この機会を活かさないようでは観光地としての再生はありません。