長く通っていた美容室が閉店しました。通い始めてから通算すると約15年になります。から、とても寂しく残念に思っています。閉店の理由は、美容室の先生の膠原病が進行して、関節痛が酷くなり仕事ができなくなったためです。最終日の今日、サロンを訪れて挨拶をしたところ、25年も膠原病と闘っていたことを知りました。抜本的な治療方法がないので痛み止めを打ちながら仕事をしていたのです。年内一杯は営業する予定だったのですが、とうとう堪えきれなくなり閉店を決めたのです。痛み止めを打っても、効果は17日間だけで、その効果も薄れてきたことから、とてもハサミを持てなくなってしまったのです。

サロンに来ていたお客さんも「開店の時から通っていたので寂しいねぇ」と話していましたが、本当に寂しい閉店です。

「お店を持って、仕事をする目標を持ってやって来たので、これは仕方がないと思っています。できることはやりましたから後は病気と闘うだけです。どうなるか分りませんが」と話してくれました。

ひとつの仕事を達成した充実感と寂寞の気持ちが感じられました。そしてこれからが、仕事以上に辛い闘いが待っています。何も応援することはできませんが、心の中で応援し続けます。

幸いお店と自宅が裏表の関係なので自宅に行けば先生に会えますから、これからもお付き合いは続けるつもりですが、本当に寂しく思っています。お店の雰囲気も隅々まで分っていただけに店内を見渡して刻みました。

今日最後のお客さんのカットを終えた時の気持ちを思うと、こちらも込み上げてくるものがあります。「明日になれば、もう忘れてしまっているよ」と言ってくれましたが、そんなことはありません。今まで好意に感謝しながら、これからの闘いに勝ってくれることを心から願っています。決して負けないで下さい。

安原地区公民館の文化祭が開かれ、今回もお招きをいただき会場を訪れました。地域の皆さんから寄せられた写真や生け花、絵画、盆栽、押し花や書画が飾られていました。皆さんの自信作が並べられていて、生き甲斐と生きてきた誇りを感じさせてくれました。

支所長さんも、皆さんとの交流を楽しんでいる様子があり、この支所長さんが着任してから文化祭が始まった理由が分りました。

秋の一日、文化の香りのする吉原地区公民館でした。皆さんお疲れ様でした。

受験シーズンに突入しています。和歌山市内の塾を訪問して懇談したところ、来年の春の高校受験を目指した戦いは始まっていることを実感します。日曜日の夕方でも自習室には受験生が勉強していましたし、先生は指導に余念がありませんでした。

明日から11月ですから勝負の期間は残り5ヶ月です。勉強を積み上げてきた受験生にとっては過去問を解く時期に入っていますし、夏休みの過ごし方を間違った生徒は復習の仕上げに入っています。

目指すべきは、自分の実力よりもひとつランクが上の高校です。志望校に絞っているとレベルアップが図れませんから、志望校のひとつ上を目指した受験勉強によって実力を伸ばしに掛かります。

受験に関してのことを聞くと「プロですから」と力強い答えが返ってきました。地域の実力は教育レベルから始まります。本当か噂話が分らないですが、東京大学への進学者数は、和歌山県が全国で第三位だと聞いたことがあります。受験生に占める東京大学合格者の比率なのですが、本当だとすると教育レベルが高い県だと言えますから、決して教育水準が他府県に劣ることはないのです。

プロの先生が日曜日も活動してくれています。これを見て安心しました。