活動報告・レポート
2010年10月28日(木)
エメックス議員連盟
朝礼
 和歌山市内の企業にお邪魔して朝の朝礼に参加させていただきました。朝から4社を訪問させていただき、それぞれの朝礼で挨拶の機会をいただきました。仕事前の大変貴重な時間を提供していただいたことに感謝申し上げます。
 朝礼では、4年前の統一地方選で支援していただいたことへの感謝と後援会活動に関して、引き続いての支援をお願いいたしました。馴染みの皆さんからは、「しっかりと応援するから」、「絶対に頑張って下さい」などの励ましをいただきました。少し肌寒い季節になりましたが、皆さんからの温かい言葉と励ましで春の兆しさえ感じられました。
 心から感謝申し上げ、皆さんの期待に応えられるように活動を続けたいと考えています。
エメックス議員連盟
 兵庫県には兵庫県エメックス議員連盟が結成され活動が続けられています。本日は、兵庫県エメックス議員連盟の委員長以下の議員が来県していただき、閉鎖性海域環境保全議員連盟の設立準備に関して説明を受けました。和歌山県議会からは議長が不在であったため福祉環境委員会として私が対応し、意見交換をさせていただきました。
 エメックスとは、閉鎖性海域環境保全を図ることを意味していることを確認させていただきました。兵庫県議会がこの議員連盟を設立したのは、瀬戸内海の海の自然環境と恵みを保全し、後世に伝えて行くことを目的としたからです。人間生活は自然と共生することが理想なのですが、生産活動や経済活動は、自然を破壊することもあります。必要以上の生産活動は地球規模で環境破壊になっていることは周知の事実です。兵庫県の呼び掛けで、瀬戸内海の海域と自然環境を守り、そして再生させようとしています。そのため瀬戸内海に面している府県を訪問して趣旨の説明と議員連盟への参加を呼び掛けているのです。
 このエメックス会議が始めて開催されたのは平成2年で発信元は兵庫県でした。兵庫県の呼び掛けで、この会議は世界に拡大されています。地方の県からの呼び掛けで世界レベルの会議体に発展した事例は少なく、兵庫県の力の入れ具合が分ります。
 対応させていただいた私からの意見は次の通りです。和歌山県は外海に面しており、海岸線は約600kmもあります。生活や産業の面で、そして豊に自然環境のある海と共生しているのが和歌山県であり、海域を保全する考えが県土発展の基本としてあります。
 特にラムサール条約の串本町のサンゴの海、国の名勝指定を受けた和歌の浦の干潟など、海の保全と和歌山県は切り離せない関係にあります。将来に亘って海の環境保全を図ることは私たちの使命であり、海から豊かさを受け取ることが和歌山県としてなくしてはならないことだと認識しています。海との共生関係にある和歌山県ですが、外海に面している瀬戸内海に関しての認識は、個人的ですが低かったように思います。今回、兵庫県議会での取り組みを知り、和歌山県も瀬戸内海の一員であることを意識した次第です。つまり外海と内海はお互いに関係しており、どちらかを守るだけでは海の環境保全は図れません。後世に現在の海を伝えるためには、瀬戸内海を核とした海域に面している府県が協力し合って、保全対策を講じることが不可欠です。
 本日は和歌山県議長が不在であり、また福祉環境委員の皆さんも公務で不在となっていることから、議員連盟への参加に関しては預からせていただき、議長とも十分に協議と調整を図りたいと考えています。設立の主旨は理解できますし、活動の素晴らしさも理解しています。
 また関西広域連合の中では謳われていませんが、環境対策の中でこれから具体化されると思われますし、話を伺ったところ世界レベルの取り組みであり、関西広域連合の枠を超えているものでもあり、できたら関西広域連合の参加府県で海域に面している府県は関心を持つべき事項だと考えています。兵庫県の活動に敬意を表します。本日はお越しいただき感謝しています。
ミニ集会
 夜はミニ集会を行いました。集まってくれた10人の皆さんに、約2時間、議会報告をさせていただきました。本日は平成23年度に向けた道路行政と企業誘致の必要性を中心に話をいたしました。また不登校やひきこもりの高校生の問題についても説明しています。
 道路行政に関しては、高速道路のすさみ町までの南進について、そして京奈和自動車道路の完成時期、そして地元幹線道路の完成時期について詳しい説明をしました。道路は産業振興、観光、そして経済対策として有効なものであり、和歌山県が必要な道路づくりに着手することは、今現在、最も必要な施策です。
 道路が完成すると流通が良くなりますから土地の利用価値が上がります。加えて和歌山県では大手民間企業が少ないため民間投資に期待ができないので、どうしても公共投資が必要となります。今、仕事を作り出すことが経済対策と雇用対策の両面か必要なことなのです。
 集まってくれた方は、和歌山県にとって道路行政は必要なものであることを理解してくれたと思っています。道路建設が必要ない事業の代名詞的に思われますが、そんなことはありません。物流に生活に、そして観光に、さらに経済対策としても欠かせない事業なのです。和歌山県が平成22年9月定例会において、約53億課円の補正予算を組んで道路事業に乗り出したのも経済対策を目指してのものです。必要なものを適切な時期に実施することが、行政でもビジネスでも同じことです。
 また企業誘致に関しては長い月日が必要なものであり、昨日、今日誘致を行って効果が出るものではありません。企業進出が決定して進出協定、調印ができるまでには、表に現れない関係者の行動があるのです。地域が元気になり雇用を生み出せる企業誘致活動は、重点課題のひとつです。継続して取り組みたいと考えていることを伝えました。

 質問、意見として、和歌山市が停滞したのは住友金属の一部が鹿島に移転したことが原因だと思うと指摘がありました。当時は若くて政治に関心がなかったので何も思わなかったけれど、今、少しでの政治のこと、和歌山県の課題が企業誘致や経済対策にあることを考えると、住友金属を地域に必要不可欠な存在として接するべきであったと感想を述べてくれました。
 また県内の道路が、ここにきて急速に進展しているのは平成27年度の国体開催という目標があるからということも話し合いました。目標を設定すると、人はそれを目指して具体的な活動に入ることができます。期限がないと気持ちの上で緩んでしまい、目標を達成することは困難です。国体が和歌山県の道路やインフラ整備を加速させてくれていると考えています。
 和歌山県の過去から現在までを振り返ってくれ、今の和歌山県の姿は過去に決まっていたことを感じてくれました。今までの取り組みの結果が今の姿なのです。それでは今を良いものに仕上げていけば、1年後の和歌山県は今の延長線上から、良い方向に外れて行くことになります。過去を悔やむよりも、将来悔やまないように今できることを実施すべきものです。