活動報告・レポート
2010年10月21日(木)
障害スポーツ壮行会
障害スポーツ壮行会
千葉県で開催される障害スポーツ壮行会が和歌山県庁で開催されました。今月23日から三日間に亘って競技が繰り広げられます。陸上、水泳、ボーリングなどの競技の代表選手が集まり、知事から県旗を受け取りました。和歌山県代表選手としての活躍と好成績を期待しています。
企業誘致
企業誘致に関しての報告を行いました。和歌山県は企業立地活動を活発に行っています。進出に際しての補助施策は全国で一番だと認識していますし、進出してもらいやすい環境を整えています。特に進出に際しての諸条件を整える手続きはスピード感を誇り、和歌山県内に進出してくれた某企業は、その手続きの素早さに驚いた程です。手続きは県が実施すべきことと市町村が実施しすべきものがありますが、県と市町村が連携して企業に来てもらいやすい体制を整えています。固定資産税や工業用水は市町村の所管ですから、固定資産税の減免などに関しても、県と市町村が進出してもらえる水準を協議してくれます。そして県の工業用地に関しては、現在、原価ではなく時価を採用しています。土地が安くなった分は時価に対応させることとしており、損失分は県が面倒を見ることにしています。
手続きのスピード、時価を採用、そして市町村との連携の面で、和歌山県は企業誘致活動に優れています。紀伊半島に位置している和歌山県ですから、他に負けない行政サービスによって誘致を行っています。受け入れ態勢を整えているので、素晴らしい企業が和歌山県に来てくれることを期待しています。
セーリング競技
和歌山県のマリーナシティでセーリング競技が開催されました。今日と明日の二日間開催されますが、ここに先に千葉県国体のセーリング470級で優勝した、市野選手と吉見選手のペアが出場しています。昨夜は壮行会も開催され、今日の競技に臨んでいます。二人には和歌山県国体での優勝と、ロンドンオリンピック出場の期待を掛けていますから、この大会では優勝して欲しいところです。二人の千葉国体の優勝祝賀会は12月5日に開催する方向で調整していますから、県内で開催される大会でも優勝して欲しいものです。応援に駆け付けました。
笑顔クラブ
和歌山市内で活動中の笑顔クラブの会合があったため挨拶に伺いました。地域の連携と絆を深めることを目的として笑顔クラブが設立されましたが、月に一回の会合を持ち活発な活動を展開しています。会を通じて多くの友人ができていると伺いました。ところで前笑顔クラブ会長が死去されてから数ヶ月が経過しました。後に継いだ新会長も会を盛り上げてくれています。会員がこちらの世を去ることは悲しいことですが、こちらの世に役割がある人と、あちらの世で新しい役割ができた人がいますから、前会長は次の世での役割が与えられたので、こちらの世を去ったと思います。
みんなで楽しく交流することを目指した活動は継続されています。前会長が目指した意思は伝えられていますから、安心してこちらの世界を任せて欲しいと思います。
ランチタイム
最近は極端に時間が不足しているため、ランチタイムに打合せを入れました。新エネルギー施設の進め方や福祉施策に関しての協議を行いました。和歌山県経済のために企業誘致に努めていますが、基幹産業誘致まで至らないため新エネルギーへの投資を初めとする新エネルギー産業に期待しています。お隣の岬町でのメガソーラー発電所建設が決定しているように、和歌山県外で新エネルギー事業が進展しています。日照時間に関しては日本で三位に入っている和歌山県でメガソーラーがないことは不思議なことです。それだけ新エネルギーに関心のない県だと思われているか、和歌山県に投資をしようと考えている人が少ないことを示しています。何もしなければ当面は現状のまま推移し、その後転落に向かい始めます。企業間競争に続いて地方自治体間の競争時代に突入していますから、今で生活できたからこれからも大丈夫の状態ではなくなっています。
日照時間の調査結果と自然公園、保安林などの地域を特定させて、事業化が可能ないくつかの事業計画案を検討しています。
そろばん
私の年代の人は、小学校時代にそろばんを習った経験のある人が大半だと思います。現在もそろばん教室がありますし、計算力を身につけるために必要なアイテムであることに変わりはありません。読み書きそろばんが日本人の基礎力であり、そろばんを身に付けることは計算機を頭の中に内蔵させることになります。そろばん教室のY先生と会い、懇談する機会をいただきました。Y先生はそろばん10段です。10段の凄さのイメージは沸きませんが、先生が10段の資格を得たのが二十数年前のことで、和歌山県で10段を取得した人は初めてでした。以降、今日まで20年以上が経過していますが、その間に10段位を獲得しているのはY先生を含めてわずか4人です。
数字で表すと、その凄さが分かります。ある意味、東京大学に合格するよりも難しいことのように思います。
そろばんで10段を目指すためには何が必要か訪ねました。答えは練習量だったのです。基本はそろばんの練習を毎日3時間継続することです。しかも一日3時間の練習は最低ラインで、土曜日曜、祝日は一日中練習を行うそうです。一日中とは8時間程度のことを指しています。
そしてそろばんの強豪校の夏休みの練習は半端ではありません。朝5時からそろばん部の練習が始まり、昼食を挟んで練習を再開。そして夕食をとった後も練習を続け、午後9時頃に一日の練習を終えます。朝5時から夜9時までがクラブ活動なのです。体育会系の練習量です。かつて和歌山市立雄湊小学校が全国大会三連覇を達成した歴史があることを知りました。その当時の夏休みの練習は、そのスケジュールだったと聞きました。
それだけ練習して全国で戦えるレベルに到達します。しかし個人レベルでは、それでも全国で100番程度のレベルだそうです。それでも凄いことですが、その上の日本一を目指すとしたらの質問に対しては、和歌山県で日本一を目指すことは不可能なことだと答えてくれました。理由は日本一になるためには日本一を目指せる指導者の存在と素質のある子どもの存在が不可欠だからです。残念ながら和歌山県には日本一の指導者がいないのです。そして仮に素晴らしい指導者が存在したとしても、素質のある子どもと出会う必要があります。優れた指導者と素質のある子どもが出会う確率はとてつもなく低いので、現実的には日本一を目指すことは困難なのです。
何事もやればできますが、奇跡が起きない限り現実的には達成不可能なこともあります。そろばんの練習量や日本一を目指す取り組みの道のりを聞くと、そろばんは格闘技に見えてきました。
そろばん力は計算力の養成にもなりますが、子どもの集中力を高めることにも威力を発揮します。そろばんを習った人は分かると思いますが、「よーい、はじめ」の掛け声と共に一気に精神を集中します。計算中の時間は雑念が消え、そろばんだけに集中することになります。一気に集中力を高められるものが、そろばんなのです。これは学校教育に取り入れるべきだと思いました。集中力のない子ども、計算力が不足している子どもを解消するために、そろばんが有効な手段です。もっと言えば小学校に上がる前の子どもにそろばんを教えると、小学校に入学する子どもは全員、計算ができるようになっているのです。
和歌山県の教育としては素晴らしい成果になります。そんな活用力の高いそろばんですが、現状は学校では余り取り入れられていませんし、どちらかと言うと地味な存在です。
これだけ能力を引き出すために力のあるそろばんを、子ども達の間に普及させたいと思いました。具体化させるための課題として認識しておきます。
学童保育
和歌山市内の公立小学校では学童保育を取り入れています。多くの方が制度を活用しているのですが、小学校3年生までの生徒は学童保育の対象となっていますが、4年生からは対象から外れていることを知りました。早速、和歌山市で確認したところ、全ての小学校がそうなっていないことが分かりました。四年生でも学童保育の対象としている小学校が存在しているのです。これは不公平感があります。4年生でも学童保育を実施している理由は、教室の空きスペースがあること、学童保育の先生に余力があること、保護者からの依頼があることなどでした。
最初の空きスペースの問題に関しては、少子化のため小学生が減少しているのに対して、校舎は減少させていませんから、十分空きスペースは確保できるものと認識しています。最後の保護者からの依頼に関しても、4年生以降も学童保育の希望があるのですから問題はありません。
問題となるのが先生です。先生が確保できない小学校が4年生の学童保育に入れていないような気がします。各小学校の実情に応じて先生の人数を増員させたら問題は解決します。子育て環境で日本一を目指している和歌山ですから、小学校3年生で学童保育を打ち切ることは信じられないことです。保護者の方が安心して仕事ができて子育てもできる環境を整えることが最初にすべきことです。掛け声だけで実体が伴わない子育て環境日本一なら、その看板を取り下げるべきです。
実態を知らないことに問題がありますし、予算面から学童保育の対象となる学年で区切ることに問題があります。この点に関しては調査を続けます。
依頼事項
明日開催予定の政治経済エネルギー研究会総会に先立って、役員に就任をお願いする皆さんに、会の主旨とこれからの協力についてお願いをしました。議案書案も固まり、発足を待つばかりになりました。紆余曲折がありましたが、後援会の勉強部会として政治経済エネルギー研究会が発足させることができそうです。皆さんのご協力とご支援に感謝しています。
懇談
和歌山県内の企業で雇用調整をしていることを聞きました。100人以上の希望退職を募っているそうで、懇談相手の息子さんも退職することに決定したのです。43歳での退職ですから、次の就職に関しては非常に厳しいことになります。厳しい就職環境にあることは身を持って感じていますから、就職先の紹介依頼を受けるとしても正社員は厳しいことを伝えました。まだ雇用が縮小し続けています。働く場所がないことは問題ですが、働く場所が消えていることも問題です。働く場所がなくなる恐れがあることは、不安定な中で働いていることになります。安心して仕事に打ち込むことができない精神状態に陥りますから、心身共に問題が発生しています。
研修会
宮地区が主宰する人権問題研修会に参加しました。講師に浅井周英先生をお迎えしての研修会となりました。結論から言うと素晴らしい研修会となりました。実体験を基にした話は熱が感じられ、そして涙を誘う場面もありました。気に入った部分を以下に伝えます。一人を見捨てることは、教育は光を失うことを意味していることを伝えてくれました。一人を大切にできない教育は地域力を低下させます。将来を担ってくれる子どもを見捨てることは地域の将来を見捨てることです。子どもは将来の可能性を秘めていますから、地域にとっては宝物なのです。そんな宝物を教育できない公教育があるとしたら、地域は衰退に向かいます。それに気づいた時はもう遅いのです。今きびしい時に、仮に成果が感じられないと思っている人がいても教育が必要なのです。
そして人生はレンガを積み上げるようなものだと話してくれました。積み方は自由ですが、一度積むと変更が効きません。積んだ上にまたレンガを積み重ねて行くことになります。真っ直ぐに積み上げると高くきれいにレンガは積み重なりますが、どこかで歪むと、上に行くほどバランスが取れなくなり、倒壊の恐れも発生します。
人生とは積んだ上に積むことができるだけです。その時その時にしっかりと積み重ねる以外に正しく伸びる方法はないのです。レンガが積み重なったイメージを持って、持っている一つのレンガを積み重ねて行くことが、今の自分にできることです。
そして生命とは、生まれてから死ぬまでの間のことを言いますが、広義においては先祖から受け継がれている生命の連鎖を意味しています。つまり今存在している私の生命は、ずっと昔の先祖から受け継いでいるもので自分だけのものではないと言うことです。自分だけのものでないとしたら、大切に使わせていただいて次の世代にバトンを渡すことが自分の役割となります。先祖から渡されたバトンを持って走っているのが現在を生きている私たちなのです。
参考までに、一世代を30人として25代先祖を遡ると、室町時代に戻ります。25代遡ると自分の前に3,355万4,432名の先祖が存在している計算になるのです。もし一人でも欠けていたら、現在の私たちはここに存在していません。奇跡のように命のつながりに驚き感謝しています。
素晴らしい研修会に参加できたことに感謝しています。