活動報告・レポート
2010年10月17日(日)
記念式典
記念式典
 ワークショップ「フラット」の設立10周年式典が開催されました。多くの場面でお会いさせてもらっているフラットの皆さんの式典にお招きいただいたことに感謝しています。障害を抱えている人が働いて自立することを目指している作業所の存在は、地域にとって欠かせないものです。
 しかし10年前にフラットが出来るまでは、作業所施設は脆弱だったようです。和歌山市役所からは障害者就労施設への補助金が30パーセントもカットされた過去があり、経営できない状況に陥ったこともありました。それでも苦難を乗り越えて今があります。
 障害を抱えている人が税金を支払える社会を作る運動もあります。これは働いて所得を得て、そこから税金を支払える位の所得を稼げる社会を目指す取り組みです。全ての人が税金を支払える社会になった時、障害者のための施設は一般就労施設と変貌を遂げることになります。
 そんな社会が訪れる日まで、フラットの挑戦は続きます。全ての人が平等に、そしてふらっと立ち寄れる場所であり、音程を半音下げるようにゆっくりと生きることを目指しているフラットの精神が根付くことを願っています。
水彩画展
 玉岡さんの水彩画展も最終日を迎えました。つい先日開催したばかりだと思っていたのですが、本当に早いものです。最終日の今日も大勢の人で賑わっていました。通常、初日には人が訪ねてくれますが、徐々に来場者は減少するものですが、この水彩画展は趣が違いました。今日も会場はいっぱいで、それだけでも嬉しくなりました。総入場者数は400人を超えているようです。これは和歌山市内で開催される個展の来場者数としては凄い数字です。
 訪れてくれた皆さんからは、「玉岡さんに水彩画を習いたい」、「遠近法の描き方を教えて欲しい」、「レプリカを購入したいのですが」などの声がありました。今日も一度会場に来た人が、帰った後、再び会場を訪れる場面がありました。戻ってきた理由は「感動させてもらった水彩画をどうしても残しておきたくなりました。水彩画集を購入するために戻りました」というものでした。
 これだけの意見がある個展です。二度訪問したくなった理由が分かっていただけると思います。玉岡さんの心が清く素晴らしいことも相まって、和歌の浦アートキューブに素敵な空間が広がりました。
 多くの人に感動を与えてくれた水彩画展です。これから作品を描き続けて、第二回目の個展も開催して欲しいとお願いしました。今回の展示会は単なる個展ではなくて、作品と玉岡さんの人柄を通じて人の心が交流したものでした。会場にいた限り、お客さんの滞在時間は長く、作品鑑賞と共に、玉岡さんと懇談する時間を楽しみにしていた様子がありました。玉岡さんが描いてくれた作品のお陰で、素晴らしい交流が生まれたのです。
 開催期間10月14日から今日までの四日間でした。日数にしてたった四日間でしたが、充実した時間だったと思います。
 玉岡さんからの感想が全てを語ってくれています。「本当に懐かしい人たちにお会いして、こんな感動や感激を味わったのは初めてのような気がします。皆さんのご支援お陰で、毎日大勢の人が来てくれるため休む暇もありません。でも充実しています」。
 感動と感激を味わえることは充実していることの証拠です。そして感動と感激は自分一人で味わえるものではなくて、友人や家族、支えてくれる方がいるから体験できるものなのです。玉岡さんの作品が多くの人を惹きつけ、そして作者も訪れた人も感動体験ができました。
 2010年の秋の四日間。玉岡さんの周囲に感動が舞い降りた日々でした。その一部を共通の体験として持たせてもらえたことに感謝しながら、演出してくれた玉岡さんにありがとうと伝えさせていただきます。
 個展を終えた今頃は、ホッとした温かさと、少し寂しい達成感を味わっているのではないでしょうか。鑑賞に訪れた私たちも、同じ気持ちを味わっています。
福祉の話
 ケアマネージャーの方との話です。介護の仕事をしていると大変な苦労があるのですが、その分勉強させてもらっていると聞きました。「お世話をさせていただいていると」思って接していると学ぶことが数多くあるそうです。もし「してあげている」と思って仕事をしていると、不満が充満してくると話してくれました。同じ仕事をするのであれば、接する人から学ぶ方法を取りたいものです。
その他
  • 政治経済エネルギー研究会の打合せを行いました。式次第の確認、そして某会社に役員の依頼に伺いました。
  • 市内の自治会役員の方の自宅を伺いました。「補欠選挙をしているのかどうか分からない状態です」と話してくれました。投票所となっている集会所は閑散としていて、全く盛り上がりない状態だそうです。「税金の無駄遣い以外の何者でもない」と感想を述べてくれました。