活動報告・レポート
2010年10月13日(水)
ミニ集会
NPO総会
 NPO法人和歌山青少年国際教育福祉協会の総会が開催されました。昨年度の活動報告と本年度の活動方針案が決定されました。本年度は子ども達への地球環境問題について学んでもらうための施策を行っていますが、次年度も同じ活動を継続することを確認しました。また次年度は結成10周年を迎えるため、記念行事も検討することにしています。
ミニ集会
 活動を応援していただいている方の事務所をお邪魔してのミニ集会を開催しました。参加してくれたのは全員が女性で、皆さんお忙しい中、時間を割いて来てくれました。
 本日お集まりいただいたのは英語に関心がある方ばかりでした。ネイティブの皆さんばかりだったため、外国語教育に関しての取り組みを中心に話を行いました。
 前提として、現在、和歌山市では小学校への英語教育導入に向けて教師への支援策を行っていますが、これが成果を挙げています。平成23年度までの支援は決定していますが、それ以降の支援策について検討が必要な時期に差し掛かっています。折角、道筋がつけられたものを成果の途中で打ち切る選択はないと思いますが、教育と財政難を同じに考える人がいますから、極めて重要な取り組みである外国語教育の支援策が継続されるとは限りません。和歌山市で行っている外国語支援施策はレベルが高くて大手メーカーから和歌山モデルを教材として取り扱いと依頼が来ている程なのですが、和歌山市ではその価値に気付いていない感があります。
 非常にもったいないことで、知識や頭脳が和歌山市外に流出することは絶対に避けたいと考えています。この価値を分かってもらえるところにも働きかける予定です。
 さて英語教育に関して、宇宙教育との相性の良さを説明いたしました。宇宙の共通語は英語であること。単に英語が話せるだけではなくて英語で理解して英語で深いところまで表現できる能力が必要なこと。そして英語による外国人とのコミュニケーションが図れる能力が求められていることから、小学生の段階から宇宙に関心を持ってもらうことから導入する英語教育について理解をしてもらいました。
 宇宙は化学や理科だけの分野ではなく、宇宙の共通語としての英語の学習面でも威力を発揮します。つまり人は関心のないものを勉強しようとはしないものです。導入部分として宇宙があること、そこから国際舞台で活躍するために英語が必要なこと、そして宇宙の共通語である英語能力を高めることが格好良いと知らせることで、和歌山県から国際人を誕生させることができます。
 英語力を身につける手段として宇宙があり、筑波宇宙センターのような体験施設が和歌山県内にあるとしたら、和歌山県の子ども達は理科や化学、そして英語教育でアドバンテージを持つことが出来ます。英語教育、コミュニケーション能力、そして理科教育への関心を持ってもらうための宇宙教育を実践できる和歌山県を目指していることを伝えました。
 将来的に、宇宙旅行基地や宇宙旅行訓練センターを和歌山県で建設できるとしたら、経済効果、観光振興、そして地域の誇りにつながるものと確信しています。和歌山県が誇れるものを説明して欲しいと尋ねられたら、答えに窮する和歌山県人がいます。確かに状況によっては、誇れるものが咄嗟に出てこないことがあります。状況に応じて、果物王国であったり、きれいな海であったり、熊野に代表する豊かな自然などの答えがありますが、和歌山県の代表選手を上げるとしたら、多くの人がこれだと言えるものが明確ではありません。宇宙旅行基地がある県だとしたら、それが誇れるものになります。千葉県には東京ディズニーランドがあると誇れるように、和歌山県には宇宙旅行基地があると言えたら、これは地域の誇りです。そしてこの場所で宇宙の共通語である英語教育が成されているとすれば、和歌山県は英語教育先進県となりますから、教育に熱心な県は人口が増えることになります。宇宙、英語、地域の誇り、これらのものを誇れる和歌山県を目指した取り組みを行っています。
 勿論、現在の課題に関しても活動を行っています。県議会定例会での発言項目をお知らしましたが、これらの質問や発言は今日のようなミニ集会での意見交換の中から出てきたものです。議会は私たちの生活からかけ離れたものではなくて、私たちの生活と密接に関係しているものです。ミニ集会の機会を大切にして、定期的に集会を行いたいと思っています。
 難しいことを難しく説明することは簡単ですが、難しいことを簡単に説明することは難しいものです。簡単に分かってもらえるよう報告会を続けたいと思っていますから、次回もテーマを決めて集会を行うことにしました。
 次回のテーマは、「財政難で地方自治体が潰れるのかどうか」にしました。堅いテーマですが関心事項だと伺ったのでテーマ選定しました。今日は夢があり地域活性化に資する話をいたしましたが、次回は財政問題を学習することにしました。  お集まりいただきました皆さんに感謝申し上げます。
報告会
 お昼休みの時間を利用して議会報告会を行いました。約50人の皆さんに参加していただきました。感謝申し上げます。報告内容は、平成22年9月定例会の約65億円の補正予算案を組み、そしてその内の約53億円を公共投資に充てることを説明しました。和歌山県経済を上向かせる政策は公共投資以外になく、そのために緊急に補正予算を編成しています。下期の半年間、公共工事が発注されることになります。県内事業者の皆さんに仕事が行き渡り、そして一部でも地域経済を活性化できることを願っています。
 この公共投資の予算は、必要な工事計画を積み上げたもので、不必要な公共事業を実施するものではありません。
 そしてエネルギー問題と地球環境問題に関しても説明させていただきました。和歌山県はエネルギー産業が特産品であり、新エネルギーも特産品となり得る県です。エネルギーを自給でき、エネルギーを輸出する県としての役割があります。エネルギー消費地である大阪府に対して、供給県としての和歌山県があります。これは生かすべき利点であり、関西広域連合の中の和歌山県の役割のひとつとして考えたい産業です。
 今後の風力発電の計画は100基、定額出力は約25万kWありますから、景観とマッチした姿での計画となるような指導とガイドラインが必要となります。どれだけ自然エネルギーが素晴らしいとしても、無秩序な建設計画は好ましくありません。景観に合致し、そして新エネルギーを導入できる地域への建設計画に誘導することも必要です。新エネルギーは正義の味方で、否定することはできないとの考えだけで産業界を支えることは出来ません。適正な導入計画と県議会での議論が必要な課題です。その議論の場にエネルギーのプロの存在は不可欠です。素人だけの集まりの議論で、新エネルギーの方向性が決められては大変な事態になります。既存エネルギーとの関係、供給県としての負荷形成の問題などがあるからです。
 さらにメガソーラー発電所の計画もあり、和歌山県とエネルギー産業は相性が良くて、エネルギーを産業として誇れる県という選択肢もあり得ます。そして新産業としての可能性のある新エネルギーを議会で論じることは大切で、その中にはプロが存在すべきです。
 これから益々、注目されるのが地球環境問題と新エネルギーの問題です。和歌山県としての取り組みが必要なもので、これから議論が深まります。その議論の場の中に再び送り出していただきますことをお願い申し上げます。
 報告会終了後、職場をお邪魔して、意見交換をさせていただきました。新エネルギーに関して知らない話題ばかりだったので、関心が持てましたと感想をいただきました。そして和歌山県に必要なものは仕事であり、工事であることの意見でした。地域に投資してくれる企業がいたら、地域を挙げて支援したいとの話もいただきました。
後援会打合せ
 後援会の打合せを行いました。ポスターと後援会のしおりが完成し、皆さんと確認していきました。いよいよ後援会活動に取り掛かります。皆さんの支援をいただき、活動できていることに感謝しています。
報告会
 夕方からも二箇所で議会報告会を実施しました。仕事を終えたばかりの時間帯に、集まっていただいた皆さんに県議会と最近の活動報告を行いました。関心事項は地域活性化や新しい建築物の登場、企業誘致などだと感じました。
 報告内容は、先の報告と同様のものでしたので割愛しますが、熱心にお聞きいただいたことに感謝しています。
懇談会
 デフレ経済の恐ろしさを説明してもらいました。デフレ経済の恐ろしさは処方箋がないということです。ケインズもインフレは怖くないけれどデフレは対応の仕方がないとしていますが、わが国のデフレ経済は困窮を極めています。モノの価値が上がらないのですから、当然に投資は見合わせた方が良く、政府が人口減少に基づいた経済対策を示すことが出来ない状況下においては、まだ5年程度はデフレから脱却できないと予想できます。
 経済成長は人口増加に基づいたしくみとなっています。人口減少の経済学は本質的には想定していなかったと思います。想定できていたらもう実行段階に入っているべきですが、方策を講じられていない現実からすると、デフレ対策モデルはないと思うべきです。
 インフレ経済の下では、ビルを建設することや投資することは正解ですが、デフレ経済の下では、インフレ対策と同様の対策を講じても経済は回復することはありません。
 モデルとして参考にできるのは、ドイツの経済対策とペストの後のヨーロッパ経済再生の取り組みです。人口が減少した後の経済再生の秘密は、ヨーロッパで流行したペストの後の経済対策にあると言うものです。
 人口が減少している中でできることはルネッサンスだそうです。新しい価値を創造する行為、まちの中心部に機能を集約して郊外に延びているまちを縮小させる方向にもって行くこと。ビルの取り壊しと新築は中止し、リニューアルに重点をすることなどが対策として考えられます。人口減少の中で、古いものと新しいものを共存させることは出来ません。今までの人口がそこに存在しないからです。新しいビルができると事務所は新しい方に向かいます。古いビルの存在価値は失われ、例えばビルが取り壊されることにもなります。一つ増えると一つ減少していく感じがあります。新しいものを造らないで、古いものを大切にしながらリニューアルすることが大切です。
 弱っている身体に必要なものは休養です。無理に立たせようとしても、無理に注射を打って立たせようとしても上手く機能することはありません。弱っている時には休憩することが一番の治療です。経済も同じで、弱っている間は休憩しておく時期なのです。弱った身体に負荷をかけても余計に弱るだけです。そのためデフレ経済においては、ヨーロッパの古都に学びたいところです。
懇談会2
 後援会の方に集まっていただき、後援会体制に関しての調整を図りました。後援会としての活動を活発化させるための報告を協議しました。後援会のことを思って真剣に話し合っていただいた参加者の方々に心から感謝申し上げます。親身になって後援会のことを考えてくれる皆さんがいてくれるので戦うことが出来ます。
 方向性を確認できたので、統一地方選に向けて一枚岩となった活動を進めたいと考えています。