活動報告・レポート
2010年10月10日(日)
フラメンコ協会式典
朝の会合
 朝一番から会合を行いました。県政に関する意見交換と、後援会活動のこれからについてなどを協議しました。県議会補欠選挙が告示となりましたが、選ぶ基準は、県政を誰が担うと将来性が見込めるかどうかだと考えます。和歌山県は厳しい経済事情がありますから、当選後は即戦力である必要があるのです。この選挙戦は関心が低く、停滞している心を表しているようです。
フラメンコ協会式典
 和歌山フラメンコ協会が結成10周年を迎えました。発足10周年を迎えて発足の地、和歌山マリーナシティ内の「わかやま館」において記念式典を開催しました。10時からの式典には、知事、和歌山市長、岸本衆議院議員、世耕参議院議員を初めとする来賓の皆さんに出席していただけた素晴らしい式典となりました。
 フラメンコの文化がなかった和歌山県にフラメンコを持ち込んでくれたことは同協会会長である森久美子さんの功績です。愛すべきフラメンコを、フラメンコを踊らない方でも楽しめるようにと、和歌山フラメンコ協会を設立したのが10年前の2001年だったのです。舞踊家以外のファン層を増やす活動は徐々に拡大を続けています。そして今日の式典は節目となり、これからの10年に向けての飛躍につながりそうな予感がしました。
 さて、幸運なことに和歌山フラメンコ協会の顧問をさせてもらっている立場から出席者の皆さんに挨拶をさせていただきました。
 おはようございます。式典もいよいよ最後です。皆さんホッとしているでしょう。座って式典に参加しているよりも、この後11時からのフェリアの踊りの方が、気持ちが楽だと思っているような顔をしていますよ。これで挨拶は最後ですから、よろしくお願いいたします。
 改めて10周年向かえられたこと、心からおめでとうと言わせていただきます。来賓の皆さんにも感謝申し上げます。
 さて昨日、筑波宇宙センターに行ってきました。このセンターでは宇宙飛行士の疑似体験をすることができます。つまり本物の宇宙飛行士用の訓練の少しを体験することができるのです。和歌山県は宇宙に最も近い県を目指していますから、筑波の宇宙センターで体験できたことは素敵な経験でした。この宇宙ホンモノ体験は、筑波に行かなければ体験できないものです。残念ながら和歌山県にいると体験できないのです。残念なことですが、筑波にJAXAの宇宙センターがあること自体がつくば市の売り物であり、ここを目指してつくば市に人は集まってくれますから、地域の誇りでもあります。
 同じように森久美子先生のフラメンコは和歌山県に来ていただけないと鑑賞することはできません。私たちにとって和歌山フラメンコ協会が主催するフラメンコを見られることは当たり前のことであっても、実は素晴らしい体験を和歌山県内で味わえているのです。まず、このことに感謝したいと思います。
 そして残念なことがあります。森久美子先生のフラメンコは和歌山県内でだけ鑑賞できるということは、東京やスペインで見ることができないのです。和歌山県での贅沢な体験が他では味わえないのです。和歌山県の誇りではあるけれど。森久美子先生のフラメンコを和歌山県だけに閉じ込めておいてはならないのです。
 希望としては、10周年を迎えて以降は東京公演を目指し、そして舞踊団によるスペインでの公演を実現させたいものです。和歌山県を拠点としながら、この素晴らしいフラメンコを東京やスペインで体験してもらいたいのです。これからの10年は、より高い位置での活動を和歌山フラメンコ協会として目指したいものです。言葉にすると実現することがありますから、今日ここで皆さんに話をしておきます。
 これまでの10年の活動を支えてくれたことに感謝し、これからの10年は東京とスペインを目指した活動にしていくためのご支援をお願いしたいと思います。
 和歌山フラメンコ協会がこれからますます発展させていくことを皆さんに宣言して、お礼の挨拶とさせていただきます。本当にありがとうございました。
ランチタイムミーティング
 お昼の食事をいただきながらミーティングを行いました。お互いに午後1時から要件があるため、本日は昼食時間以外の時間設定ができませんでした。懇談時間は約1時間でしたが話しに内容がありました。
 政治と信頼の問題は仕事と信頼と全く同じものです。信頼関係があることで政治は進展していきます。信頼の置けない人に大切な政治を任せる人はいません。つまり仕事や政治の運営をスムーズに進めるためには、誰がその役割を担うかが課題となります。  このように、和歌山県を元気にする方策について協議を進めました。
教師
 平成23年春の公立学校の教師採用試験が終わっています。今回の教師採用試験に合格した方と懇談する機会を作りました。希望に燃える若い教師は、これから何十年と続けて教育の世界で生きることになります。地域にとって人材の育成は最も大きなテーマです。和歌山県は人材を輩出することが地域の資源となります。これからの和歌山県を支えてくれる人材は、優れた教師が育成してくれることになります。そのためには若い教師が活動できる場が必要ですが、今回は多くの教師の採用が決まりました。
 懇談した方は、現在も講師として和歌山市内の中学校で3年生の担任を受け持っていますが、講師の立場と採用された後の立場では気持ちの持ち方や考え方が違ってきます。今以上に、子ども達に対する教育に発展的向上心を持てる明るさを感じました。
 「これから」がある教師が誕生してくれたことは素直に嬉しいことです。これから何十年と続く教員生活ですが、採用試験に合格して教師としての一歩を踏み出す瞬間のことは忘れないと思います。
 今日の気持ちを持ち続けて、公立中学校の発展に努めて欲しいと願っています。毎年繰り返される教師の生活ですが、生徒は毎年違っています。全ての生徒が希望する進路に進めるように導いて欲しいものです。
商工祭まつり
 和歌山商工まつりが開催されました。和歌山市が誇る秋の恒例イベントですから、大勢の方が来場されていました。約1時間以上、会場で皆さんと話し合うことかでき、とても貴重な時間となりました。何人もの和歌山県を代表する企業家の方々と懇談する機会を得たからです。共通していることは皆さん共、謙虚だということです。奢ることはなく、自分が優れていると思わせることもなく、そして庶民感覚を持った会話があります。イメージとしては、穏やかな海のようなものです。あくまでも静かで、寄せるさざ波のような感じがあります。数人の方は、一代で企業を起こした尊敬する先輩の皆さんです。一緒にいるだけでも貴重な時間ですが、話を伺えることは素晴らしい体験です。
 お会いした優れた経営者が大切にしているものは何よりも信頼だということも知りました。金銭は取り戻す機会がありますが信頼は取り戻すことができないからです。仕事は信頼を得るために行っているものであり、その結果として利益が与えられるというものです。最初から利益を目的とした行為は成功することはありません。人の信頼を得られるから利益が巡ってくる、これが原則です。信頼と周囲からの支えで、会社を経営できてきたことを知りました。そして謙虚な気持ちは全ての経営者が今も持っています。信頼が経営の基礎になっているのです。
 またある経営者Fさんは、会場を訪れた政治家がほんの少しの滞在時間だけで去っていったことや、経営者の方々を相手にして「政府は数兆円の経済対策を行うことに決定しました。しかしこれだけでは経済対策としては不足しています」と話して、会場を立ち去ったと聞きました。経済対策を実行するのであれば効果がある水準まで実行しなければ意味がないのに、経済対策としては不足している政策を行って何が変わるのか全く分からない」と感想を話してくれました。「国会議員の立場なら経済対策を実行できると思いますし、それをすると言って立候補していた筈です。国で言わないで地元で不足していると言っても、何の仕事をしているのだと思うだけです」とも意見を聞かせてもらいました。
 商品は一人の人だけ、または知人に買ってもらうだけでは会社は成り立ちません。広く薄く多くの方に購入してもらうことによって会社が成り立っています。今日来た国会議員は身内にも不信感を抱かせました。これでは多くの人に気持ちは伝わりません。友人、知人に信頼されなければ商売が成り立たないように、この国会議員は周囲に納得してもらう話をすべきでした。
 最後に。まつりは人を元気にしてくれます。会場内は元気に満ち溢れていましたが、私たち全員がこの会場を出た後も、この雰囲気を和歌山県内に伝えることができたなら、まち中に元気さが広がりそうに感じました。
万葉薪能
 夕方からは万葉薪能の公演会に出席させていただきました。公演は午後6時からですが、今朝の10時から主催者の皆さんは会場の設営に着手しています。昨日の大雨の翌日ですから、実施可否も含めて主催者は大変な判断をしたようです。設営から役割分担とリハーサル、そして後片付けと仕事は流れていきました。今回も企画が実現するまでに多くの人の苦労がありました。その思いは、本物の薪能を皆さんに観てもらって文化で感動してもらいたいというものです。
 それが伝わったかどうか、お客さんの感想は分かりませんが、個人的感想として、片男波の舞台で演じられた薪能は幻想的で、時代を駆け抜けた感じがありました。時間の流れが早い現代の中で、この空間だけ時間の進行が停滞しているようでした。心から日常が消えると心理的時間はゆったりとなるようです。気がつくと終演の午後8時になっていました。幻想から現実に戻った瞬間です。和歌山県には万葉薪能があること、これが文化としての誇りです。
 秋の夜空を背景として、篝火の横の光の舞台で薪能が演じられている。この時間は和歌山県だけのものでした。精神的な贅沢です。能が分かろうと分かるまいと、雑音が消えて、舞台と自分の心が向き合える時間を持てたことが文化活動なのです。
 終演後、舞台周りの片付けをして気づいたことかあります。舞台の設定の細やかさです。お客さんも気づかなかったと思いますが、舞台の幕や釘の打ち方も統一されていて、演舞を阻害しないようにセットされていました。勿論、お客さんには気づかれないように釘や画鋲が打ち込まれていました。この舞台は職人技術を持つUさんが仕込んだものですが、役者やお客さんに、そして同業者にでも気づかれるようでは仕事ではないことを教えてくれました。
 そう言えば、本人が気づいていないところで完了させている仕事があります。困難が伴う仕事で、その困難な部分を取り除いて欲しいと依頼された仕事が順調に進む場合があります。困難な部分を取り除くのはやはり困難なのですが、取り除くとその仕事は進展するのです。そして運良く困難を取り除くことが出来た場合、依頼した当の本人は忘れている場合があるのです。理由は、順調に仕事を終えたことが出来たからです。
 ところが依頼させた方は、仕事の主体である本人の成果を浮かばせるように、気づかれないように困難を処理しています。仕事の結果の報告がないことは頻繁にあります。しかし仕事は本人も気づかないようにそっと仕上げることが花だとすれば、苛立つことはありません。依頼された自分がプロの仕事をしただけのことだからです。
 プロの仕事人は、困難な仕事を誰にも気づかれないままで仕上げてしまうのです。舞台職人さんは、お客さんにもスタッフにも気づかれない作品を造っていたのです。舞台裏にも感動するものがありました。
 さて今晩は、公演会の打ち上げにも出席させていただきました。片男波での薪能の公演の企画と運営、そして海や山の清掃を続けている主催者の皆さんに敬意を表すと共に、来年も再来年も継続して開催されることを期待しています。海水浴のお客さんが去った秋の日、秋の片男波での薪能は幽玄で私たちを魅了してくれました。
その他
  • 医療分野の案件に関しての協議と知事選挙と序盤戦の動向についての懇談、そして後援会活動に関する協議も行いました。休日の今日も朝から夜まで予定が満杯でした。