活動報告・レポート
2010年10月4日(月)
81歳
新エネルギー
和歌山県の地球温暖化防止推進委員の方との懇談です。風力発電や太陽光発電に加えて、和歌山県の地形を活かした海洋温度差発電について説明をしてくれました。海底と海表の温度差を利用した発電方法で、一部研究している県があるようです。和歌山県における研究の有無は分かりませんが、日本で最大の半島が紀伊半島ですから、適地と思われる海底に最も近い県が和歌山県なのです。ところが和歌山県で研究に関しての話は、今まで聞いたことがありません。海洋温度差発電に関する他県の研究資料をいただきましたが、エネルギー先進県と供給県を目指したい希望がありますから、関心を持っておきたいテーマです。但し研究段階でありテーマが大きいため、国レベルでの実施要否の検討になると思います。
わが国最大の半島の利点を活かした地域振興策もあり得る話です。半島の不利を言うばかりでは何も進展しません。
挨拶
和歌山市内のMさんの事務所で挨拶をさせていただきました。お昼休みの貴重な時間を頂戴しての集会でした。挨拶の後、一件質問をいただきました。和歌山市には若い人たちが遊べる場所がないので活力がないこと。そして消費は大阪に向かっているので、市内の消費が少ないという質問でした。確かに若い人が遊べる場所が少ないのが欠点です。日常生活における刺激が少ないことは地方都市の特徴ですが、和歌山市も例外ではありません。それを解決するための取り組みの一端を紹介いたしましたが、現実問題として即効性のあるものの導入は困難です。
和歌山県が目指す方向を定めることによって、その分野のものを吸引することができます。その課題として若い人が遊べる場所の誘致も取り上げるべきことです。
81歳
素晴らしい81歳の方と出会い懇談いたしました。貴重な人生経験の一部を聞かせていただき感銘を受けています。田舎から和歌山市に出てきて、何も分からないところから生きるために仕事を始め、今日、成功を収めています。盛大な人生という生き方が相応しいものでした。今も現役で活動していますが、考え方に変化が起きたそうです。友人の何人かが病に倒れて帰らぬ人となったことが原因です。いつまでも若いと思っていたのですが、80歳を超えた自分を意識した時、人生の後半戦を生きるべきだと思い直したのです。つまり自分のための人生から、お世話になった人のための人生へと転換することが大事なことであると悟ったのです。貯蓄したお金を一人の楽しみに使うことよりも、お世話になった大勢の方が集まって楽しめる人生が尊いということです。お互いに笑顔の耐えない時間は宝物になります。
限られた時間という宝物を、輝くものに仕上げるためには友人達との笑顔が必要です。笑顔のためにお金も使うし、空間を提供したいという考えです。後は夢に生きて死んで行く覚悟を垣間見ました。
ある時、胃癌が発見されたそうです。その月は3月でしたが、すべき仕事があったので同年の9月まで放置しておいたのです。それでも生きる上での役割があると信じていたため、きっと神様から守られていると思い手術をしないでおいたのです。流石にお医者さんから叱られたそうですが、やるべき仕事があったことから今も生を授かっています。
年齢と共に周囲がいなくなる。いつかこの世を去るのであれば、楽しい時間を共有したいと思います。笑顔で過ごせる一日は宝物です。81歳のTさんは笑顔の耐えない素敵な人でした。笑顔が幸福な人生を招いてくれています。そして他人のために尽くしている人生は、光り輝くものになると確信しています。
今日はTさんに会ったことが宝物でした。楽しくて人生の深さを感じさせてくれる話、客人をおもてなしする本気の心。そして今日の約束を楽しみに待ってくれていたと感じさせてくれる対応など、人と接することにかけては全てにおいてプロの領域でした。
それは当然のことです。今も元気に多くの人と会っているからです。40歳代や50歳代はまだまだ子どもだそうです。まだ人生を分かっている年代ではないからです。生きてきたと思える年代になって振り返ることができますし、他人を引き上げようと思う気持ちになれそうです。
後援会
後援会会合を実施しました。後援会入会カードやポスターなどの原案ができたので、集まってくれた皆さんに確認してもらいました。全て統一したデザインで仕上げていますし、今までにないデザインになっています。これからの活動の方向性や体制、そして目標などを話し合って議論を終えました。本当に熱心に協議してくれたことに感謝しています。
良い話
携帯電話に関する良い話です。ある人の携帯電話が故障したので、機体を修理に出しました。修理が仕上がってきた携帯電話は機能を回復してくれたと同時に、傷や汚れた部分をきれいに補修してくれていたのです。新品同様になって気持ちが一新したことを話してくれました。私の携帯電話を眺めてみたところ傷だらけです。使っているので勲章だと思っていたのですが、その次の一言が素晴らしいものでした。「車もそうだけれども、傷が増えてきたら愛着が薄れてしまうよ」というものでした。素晴らしい事実です。
車の場合が顕著ですが、新車の時は大切に乗りますし掃除も車体をぴかぴかに仕上げます。ところが年数が経過したりボディに傷が入ってくると傷ついても何とも思わなくなります。それは愛着が薄くなっていることなのです。愛着がなくなるとものを大事にしなくなります。ものを大事にしなくなることは、そのことに関心が向かなくなります。関心がなくなると益々愛着が薄れます。
愛着が薄れないように人も物も大切にしたいところです。
その他
- 官公庁の地球環境問題への取り組みと具体的な省エネルギーの取り組みに関する意見交換を行いました。対策を具体化させるのはこれから以降の課題ですが、実行計画の策定は平成22年度になっています。意識の差を埋めるためには前に進む以外にありません。
- LED工場の見学に関する打合せを協議しました。11月4日に大阪市内まで見学に出掛ける予定ですが、見学会を有効なものにするため、事前に質問事項を提出しています。
- 81歳の方との出会い、そして携帯電話と愛着の話。今日得た人生の宝物です。今日も大切な日になりました。