活動報告・レポート
2010年10月2日(土)
竣工式
竣工式
 和歌山市つつじが丘に社会福祉就労センター「つつじが丘苑」が誕生しました。本日はその施設の竣工式が執り行われました。朝から驚くほどの大勢の皆さんがお祝いに駆け付けていました。それだけ、日頃からの信頼関係を築いている理事長の姿勢が分かるものです。お祝い事や困った時だけの付き合いは通用しませんから、日頃の言動がとても大切なのです。
 さて社会福祉就労センターとは、障害を抱えている方々の就労場所としての役割を果たしてくれているものです。障害を抱えている方は、学校を卒業してからの生き方が大変なのです。学生時代は現実社会と隔離された世界ですから風当たりは緩和されていますが、実社会に出た途端、強風に煽られることになります。企業への就職の厳しさ、働く場所が限定されるなどの現実に直面することになります。そして学校を卒業した後に働く場所がなければ、いきなり社会において挫折することになります。障害を抱えている方が就職できないという現実社会の壁に突き当たると、それ以降の生き方を前向きに思うことは精神的に難しくなります。
 そのため、障害を抱えている方を雇用してくれる事業所が必要なのです。「つつじが丘苑」は、岩橋理事長が障害を抱えている方に働く場所を提供し、働くことで自立を促すことを目的にして設立されたものです。障害を抱えていることが社会的に劣後することのないように、そして働くことで社会の一員であることを認識できるように、この施設を竣工させてくれました。岩橋理事長が理想と掲げている、全ての人が働くことで生き方を感じられる社会を築く第一歩となります。
 設立するだけでも大変困難な仕事です。それをやり遂げて、そして障害を抱えている方の将来への道筋をつけてくれたことに、心から敬意を表する次第です。本日の竣工式、心からお祝いさせていただきます。
福祉施設
 福祉施設に入居することが難しい時代に入っています。福祉施設に入れないのは順番待ちの人数が多くなっているからです。高齢者が望んでも希望する福祉施設に入居できるとは限らないのです。ある方がデイサービスで気に入っている福祉施設があります。そのため、その施設への入居を希望しているのですが、人気が高くて順番待ちの状態になっています。自宅が紀ノ川から北側の地域にあるため、環境が変わらないようにその近辺の福祉施設への入居を希望されているのです。
 この福祉法人は、介護度1か2の、高齢者向けのマンションの建設にも着手しているなど、和歌山市の高齢化社会への対応を考えてくれている施設です。現在の福祉施設に関する問題点を施設長と話し合いました。
労働者福祉まつり
 和歌山城の砂の丸広場においてイベントが開催されました。年に一度の労働者福祉まつりで、家族連れを中心に賑わいを見せていました。貴志川線の展示コーナーもあり、たま駅長のグッズが人気を呼んでいました。たま駅長の車もあったことに驚きましたが、たま駅長が貴志川線を再生してくれた原動力ですから、和歌山中の道路を駆け抜けて欲しいものです。やればできることを示してくれた力だからです。
火災報知器
 法律で家庭への火災報知器の取り付けが義務化されています。ところが和歌山県内の取り付け率は約50パーセント強で、全国の府県と比較して低位に甘んじています。そんな現状を打破するために、和歌山市消防局とタイアップして、和歌山市内の大手スーパーマーケットの店舗内でPR活動を行いました。土曜日のこのスーパーの人出は多くて、PR用のグッズはあっという間になくなりました。
 震災への備えに関しての私たちの危機感は少ないのですが、日頃から準備をしておく必要があります。災害が発生してからでは遅いのです。災害発生の前に予防措置を講じておくと、災害発生時の行政のコスト負担は格段に少なくて済みます。
 火災報知器に関しても、和歌山県内で大きな災害が発生していないため家庭内で設置することの意識が低いのですが、やると決めたらやることが大切です。消防署と一緒に自らがPR活動をすることで、皆さんにその意味合いを伝えることができたと感じています。
懇親会
 夜は懇親会を実施しました。何でも話し合える経営者の方と和歌山県の課題に関して話し合いました。特に5年後にわかやま国体が開催されることに関して、スポーツ行政に関する問題点について協議しました。国体用の施設の老朽化と、競技開催時の人の誘導などの問題点があります。そして開催規模と比較して予算が少ないので資金不足が顕著になっています。このままで開催できるのかどうか、現実問題として考える必要があります。
 しかし、国体開催に向けて知事の意欲は旺盛であることを聞き安心したところです。何としても国体をやり遂げる意思があることを確認できました。