活動報告・レポート
2010年10月1日(金)
議会報告
信頼
 日頃からお世話になっているNさんが友人を紹介してくれました。皆さん共、素晴らしい方ばかりでNさんの交友関係の広さと深さをうかがい知ることができました。人は信頼によってつながっています。そんな信頼関係の中に入れてもらえたことに感謝しています。
 話を伺うと、Nさんはその昔、当時の経営者から会社を買い取っています。即ち、株式を買い取った訳ですが、今でも若いNさんですが、当時は社会からの信用は多くはなかったそうです。20歳代の若者が突然経営者になったのですから、会社の継続性という観点からは信頼をゼロから作り上げる必要があったのです。同じ会社でも、血縁関係のない人が経営することになったので、全く違う会社として扱われるのが普通です。
 今日、紹介してもらった皆さんは、Nさんに経営が変わった後も信頼して取引を継続してくれた方なのです。本来であれば取引関係を打ち切られても仕方ないのですが、若い経営者を温かく見守ってくれていたのです。Nさんはその周囲の期待を裏切らないように、厳しい状態が訪れても取引した支払い分は欠かさず、支払いを行い続けたのです。一度も支払いを遅延させることがなかったので信頼を得ていったのです。周囲からは「若いけれど信頼できる人だ」と評価を得て、今では前経営者から引き継いだ会社を大きく育てています。
 Nさんは、振り返ると「良く信頼してくれたものです」と話してくれました。何故なら、一般的に子どもでもなく血縁関係のない人に会社を売り渡すということは、経営が安定している会社だと評価されないからです。通常、経営が順調な会社を他人に売り渡すことはしないのです。そんなことを気にしないで経営してきた結果が今の姿です。創業者以上の信頼を得て、陣頭指揮を取りながらも従業員を育成し仕事を伸ばしています。
 明日も休みはなく朝5時から仕事をする予定だそうです。仕事を通じて伸びている姿がここにありました。
経営者
 サービス業の経営者Oさんを紹介していただきました。紹介してくれたのは同じくサービス業の経営者Tさんで、Tさんとは日頃から和歌山県の未来について話している関係です。そんなTさんが高い志を持った経営者Oさんを紹介してくれたのです。
 Oさんは自分の仕事だけではなくて、和歌山県の将来を明るくしたいと願って社会貢献活動を実践しています。地域のデザインを行う役割を担う政治家にも期待してくれています。ところが今まで期待した通りの仕事をしてくれた政治家はいないようです。期待が失望に変化することで政治への関心は薄くなっています。今回の知事選挙に関しても、未来を想像できる候補者がいないことを嘆いています。政治家は期待されなくなると終わりです。将来を感じさせる政治家に私たちは夢を託すのです。基本的に、もうここまでと思う人に投票することはしません。
 和歌山県に期待できる政治家はいなくなっていると聞いたTさんは、私にOさんを紹介してくれたのです。Tさんから「諦める前に一度会って欲しい」との依頼を受けて、本日会うことになりました。
 時間にすると短時間でしたが、話の中身は濃いものでした。和歌山県の短期的課題は人口減少と経済の停滞を回復させること、長期的課題は夢のある政策があることです。夢と夢のような話を訴えることでは意味が違います。夢は今の考え方と行動の延長線上にあるもので具体化していくものです。夢のような話とは、自ら行動もしていないで理想を語ることです。理想があっても行動が伴わないと夢のような話で終わりますから、実現性はありません。
 夢のような話は誰にでもできることです。しかし夢を語ることは行動が伴うべきことですから、語るためには行動の積み重ねの結果が夢の実現であることを知るべきです。例えば雇用創出に関して、1万人の雇用を図りますということは容易いのですが、その裏づけがあるかないかによって夢なのか夢物語なのか違ってきます。
 もし自らが企業誘致に行動しているのであれば、A社とB社、そしてC社の誘致が成功しそうなので、その結果、合計して150人の雇用が図れると考えることは可能です。そのような行動が複数あれば、積み重ねた結果500人の雇用を実現しますと言える訳です。これが行動に裏打ちされた、公約として地域に提供されるべき夢なのです。
 そんな行動力と地域の夢を持っているのが地域を築ける政治家なのです。夢物語はどれだけ聞いても夢物語です。投票を終え目が覚めたら消えています。そんな政治家はいらないのです。
 例えば財政赤字に関しても、削減目標を数字で示している首長の候補者はいません。現実的には、インフレか棒引きがない限り地方自治体の借金返済は困難だということを前提とした議論が必要です。増え続ける仕事と過去からの借金を、現在の税収入をもって返済しながら減らすことは夢物語です。その現実も示さないで行政改革で財政再建だけを訴えて実現できることはありません。もし行政改革で財政再建ができるとすれば、とっくの昔に誰かが実施している筈ですし、財政再建を果たした地方自治体の間取り組みの真似をすれば他の地方自治体も財政再建を果たせている筈です。そんな成功事例がないということは、行政改革だけで財政再建はできないのです。それならば発想を変えて、公共事業による経済対策と、地域に必要なものをここに暮らしているみんなで負担できるように、預貯金を市場に流通させるしくみを考える方が財政再建の近道です。
 夢物語を訴えた人は当選後の行動が見えなくなるという共通があるようです。夢を語れる人は当選後も行動が衰えることはありません。何故なら達成すべき夢があるからです。そしてその夢は全力で走り続けたとして、一人で全て達成できるものではないと知っているからです。限られた時間の中で達成できないと思っているから、時間を無駄にしないために全力で走れるのです。
 和歌山県の未来を作るために一緒に走りたいと考えています。
議会報告
 県内三箇所の事業所で議会報告をさせていただきました。参加してくれた全ての皆さんに心から感謝しています。多くの方が期待しているのが、経済対策による地域活性化と将来も和歌山県で暮らせるための環境を整えることです。
 平成22年9月県議会での補正予算約65億円に関しては地域経済を支えるために必要な措置であり、経済対策を本気で実行しようとする和歌山県の姿勢の現れであることを説明しました。そして新エネルギーによる地域経済再生とエネルギー先進県を目指す取り組みに関しても説明させてもらいました。
 現代における和歌山県の産業の柱を何にするのかを議論すべきです。新エネルギーを地域開発に結びつけた形で産業化を図る取り組みも考えたい施策の一つです。100基の風力発電計画やメガソーラー発電の計画がある中、これらを引き受ける覚悟を持ち、どうせ実行するのであれば経済対策に結びつけることを考えるべきです。民間投資が図れて、そして地球環境問題が進展しても持続可能性のある取り組みであれば実行すべきことです。
 私たちの思っていることを伝えられる環境にある、そして議会で議論してくれる議員を選んで欲しいものです。県議会に届くパイプがあることが大きな利点です。そしてエネルギーや環境分野に意見を言える議員の存在は、これからもっと議会で不可欠になります。
 本日も咽喉が枯れるほど報告をさせていただきました。充実した毎日をいただいていることに感謝しながら、皆さんと共に活動できることを誇りに思っています。
その他
 今日はここで紹介すると区切りがつかない位の仕事量でした。農業用LED照明の件。苦戦している福祉施設への支援の件。福祉施設に入居している人が突然、退去させられて困っていることに対する対応の件。クリスマスコンサートに関する調整。知事選挙に対して対処すべき案件についてのこと。細かい仕事は他にもありましたが、今日は列挙しきれないため割愛いたします。下期もスタートから元気に飛ばしています。