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2022年6月15日(水)
「学園の対応不適切」和歌山県議会で知事が批判…南陵高校教職員スト
読売新聞
学校法人南陵学園(静岡県菊川市)が運営する私立和歌山南陵高校(和歌山県日高川町)で、教職員が授業のストライキを起こすなど混乱が相次いでいることを巡り、和歌山県の仁坂知事は14日、県議会の一般質問で「大変遺憾な事態だ。生徒を守る立場で学びに支障が生じないよう引き続き指導を重ねる」と述べた。
教職員側は、未払いだった4月分給与の支払いや説明会の開催を法人側に求めて5月11日にストを実施。一般質問では、楠本文郎県議(共産党)と片桐章浩県議(改新クラブ)が、ストまでに法人に対して県が行った行政指導の内容や、ストについての見解を県側に尋ねた。
答弁に立った仁坂知事は「学校法人が保護者や教職員から再三説明を求められ、県からも指導しているにもかかわらず、説明責任を果たしていないのは極めて不適切な対応だ」と法人側の姿勢を厳しく批判した。
長尾尚佳・県企画部長は「学校法人の経営が極めて不健全な状況であると言わざるを得ない」と指摘。「文部科学省や静岡県と綿密に情報共有を図りながら、法人の経営状況の改善を求めるとともに、保護者らへの説明会開催など必要な指導を行っていく」と述べた。