掲載記事
2016年9月22日(木)
毎日新聞

県警の直江利克本部長は21日の県議会で、和歌山市のアパートに拳銃を持った男が約17時間半立てこもった事件に関する県警の対応に問題はなかったとの認識を示した。

男は同市の建設会社で従業員4人が撃たれ死傷した事件の容疑者。事件発生から身柄確保まで約58時間かかったことを踏まえ、片桐章浩議員が「もつと早く解決できなかったのかという声がある」と指摘した。

これに対し本部長は「地域住民の安全を第一に事態対処に当たった」と答弁した。

同時に「地域住民を分と恐怖に陥らせた今回の事件の発生を重く受け止めている」とも述べた。

事件は8月29日午前に発生。溝端泰秀容疑者は拳銃を持ったまま逃走し、31日未明から約17時間半にわたって現場近くのアパートに立てこもった後、拳銃で腹を撃ち、死亡した。尿からは覚醒剤の陽性反応も出た。