掲載記事
2012年3月5日(火)
県議会 中学生自殺未遂について
テレビ和歌山

去年12月、田辺市の男子中学生が自殺を図った問題が今日の県議会一般質問で取り上げられました。

この問題で田辺市教育委員会は、「いじめがあったが、自殺未遂の直接の原因かどうかわからない」としていて、県教育委員会は、真相究明に全面的に協力していく考えを示しました。

去年12月、田辺市の市立中学校のバスケットボール部に所属する1年生の男子生徒が自宅で自殺を図り、意識不明の状態になっています。

田辺市教育委員会はこれまでに、「部活の練習中に後ろからボールを当てられた」、「無視された」などの行為があったことを確認し、これらが「いじめにあたる」とする一方、「自殺未遂の直接の原因かどうかわからない」としています。

今日の県議会一般質問で改新クラブの片桐章浩議員は田辺市教育委員会の発表までに時間がかかっていると指摘しました。

これに関して、県教育委員会の西下博通教育長は「当初両親が公にして欲しくない旨の意向を持っていたと聞いていて、配慮しながら判断してきた結果であり、市教委や学校が意図的に発表を控えていたわけではないと理解している」と述べるとともに、真相究明に全面的に協力する考えを示しました。

また仁坂知事は、「一人ひとりの教員に子どもを守り抜く姿勢を貫いてもらわねばならないが、教員や学校管理職だけでは対応困難なケースも起こり得る」「市町村教育委員会や県教委、知事部局が一丸となって対応していくことが大切」と述べました。