掲載記事
2011年6月29日(木)
EVで観光地巡りOK
産経新聞

電気自動車(EV)を使った観光に対応するため、県が新たにEV用の急速充電器スタンドを設置する6ヶ所の最終選考に入ったことが28日、関係者の取材で分かった。世界遺産の高野山や田辺市本宮町地域に加え、和歌山―橋本間の国道24号など幹線道路にも設置する見通し。今年度末の完成予定で、県内の観光地をEVで一巡できるようになる。

県内では現在、EV用の急速充電器スタンドがあるのは、EVを販売する日産自動車販売店の和歌山、田辺、新宮市の都市部3ヶ所だけ。観光客の多い高野山や本宮町にはなかった。

県などの調査では、EVユーザーは約50キロ走ると充電の必要性を感じるとのデータがあるため、ドライバーの不安を解消しようと、ある程度の間隔でスタンドを整備することを決めた。

既存のスタンドの間を埋める形で整備し、設置区間は高野山や本宮地域に加え、和歌山―田辺や田辺―新宮など国道42号沿いなど。道の駅や物産販売店に設ける。残量20%程度から満タンに急速充電する場合、30分〜1時間かかるため「食事や買い物をしている間に充電できる」という利便性を考慮した。

給電接続口の形状は自動車メーカー各社に対応したものを整備するという。